2024年7月18日 (木)

『夏にぴったりフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のワイン』

【日時】7月13日(土)13:00-14:30 

【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
東京都新宿区新宿1-23-5 サンサーラ御苑

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次回のご案内~

【日時】9月14日(土)13:00-14:30 (受付開始12:45~)

【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
東京都新宿区新宿1-23-5 サンサーラ御苑

【会費】会員 5,000円 非会員 7,000円

お申込みはこちら http://www.ivsjapan.com/application.html


イタリアワインソムリエ資格コース8期生募集開始!

オンライン説明会・お問い合わせはこちら

2025年 2月 5日(水)〜9日(日) 5日間


IVS Japan 日本イタリアワインソムリエ

2024年6月25日 (火)

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 Dove si trova? ≪場所≫】 

  レッチェから車で30分ほど内陸に行くと、サリーチェ・サレンティーノDOC地域にこのカステッロ・モナチの広大な畑が広がっています。

門をくぐると両脇にヤシの木が並んでいる道が結構長く続きます。そしてようやく入口に到着。

沢山の鮮やかな色の花やフルーツの樹がお出迎えしてくれます。少し歩くと、このお城の館が登場。

実は、年に300回以上の結婚式、披露宴が行われているそうで、緑の芝がキレイに整えられ、そこでウエルカムドリンクのフリースペースを設けるそうです。

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【Castello MonaciのStoria 歴史・変遷】

カステッロ・モナチの歴史は14世紀に遡ります。Monaci Basilianiという修道士団体がここで宗教的儀式を取り行っていたそうです。

1865年にフランス貴族Perry Granigerが購入し、10haのブドウ畑と醸造所を創建した。19世紀にフィロキセラによってブドウ畑が壊滅状態に陥った際、イタリア人Antonio Provenzanoが再建する事になったため、再びイタリア人の所有となる。

モナチ(修道院)だった過去を偲んで、カステッロ・モナチと名付け、1900年代には婿入りしたMemmo氏によって、ホテル、レストランを備えたワインリゾートとして確立させます。当時、ワインツーリズムの先駆けであった。

今では210ヘクタールにも及ぶ広大な畑へと発展した。

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醸造所がある建物(マッセリア)の屋上からは、見渡す限り、さえぎる建物もなく、ブドウ畑とオリーブなど他の木々が広がっています。

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結婚式の披露宴会場に使用される、豪華なバンケット会場。 

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醸造のステンレスタンクが並ぶ部屋を通過しますと、バリックが並ぶ貯蔵庫には、モダンなスタイルのセメントタンクが卵型になって登場。

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昔醸造所として使用していた場所を、Museo del vino ワイン博物館と称し、あらゆる道具やセメントタンクなどそのまま展示してあります。

当時は黒ブドウは醸造した後、北部のワイン生産者が買い取っていた。やはり色が濃く、アルコール度数が高い、糖度の高いワインだった為、北部ではこっそり混ぜていたという有名な話があります。

ボトリングをして、クオリティの高いプーリアのワインが出来てきたのは10-20年程度の話だそうです。

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Ginaさんと対面。実は2020年に訪問した際に案内してくれたMarcoさんはとても若く優秀でしたが、昨年、白血病で亡くなられたそうです。若かった為、発覚して3週間ほどという、小さなお子さんと奥さんを残して無念だったと思います。Ginaさんと惜念の思いを共有した次第です。

カステッロ・モナチのスタッフは長年、続けて働く方がほとんどだそうです。Ginaさんも30年以上、ずっと見守ってきた一人だそうです。居心地が良いのでしょうね。


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午前10:30頃ですが、テイスティング開始!(^^)

"Chara" Terra d’Otranto  “チャラ”テッラ・ドートラント

日本ではカモンテショップで購入できます。

モストの30%をコンクリートエッグという卵型のタンクで発酵熟成、70%はバリックで発酵熟成させています。コンクリートエッグが品種本来の果実味を損なうことなく、フレッシュさや酸味、ミネラル感を際立たせ、バリックがワインに複雑さやしっかりとしたボディを生み出しています。(カモンテのHPより)

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PETRALUCE ーVerdeca “ペトラルーチェ”ヴェルデーカ・サレント 

ヴェルデカ100%の果実味と酸のバランスが爽やかで、アペリティ―ボ~前菜まで合わせて頂きたい1本。夏場は冷蔵庫に常備しておきたい。大人気の1本でした!

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Aiace Salice Salentino Riserva アイアチェ・サリーチェ・サレンティーノ・リゼルヴァ

ブドウ:ネグロアマーロ80%、マルヴァジーア・ネーラ20%

ネグロアマーロのスパイス感とタンニンによって、アルコール度数を感じさせない、お料理と合わせたくなるバランスの取れた一本でした。人気でした!

手摘みされたブドウを発酵後ブレンドし、バリック(小樽)と大樽で約24ヶ月熟成させた、複雑で力強く、芳醇な赤ワインです。

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”Artas” Primitivo Salento  アルタス・プリミティーヴォ・サレント

ブドウ:プリミティーヴォ100%

早朝丁寧に手摘みされたブドウを速やかに醸造所に運び、長めのマセラシオン(15日間)と約12ヶ月の樽熟成を経て造られた赤ワインです。

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私たちを代表して彼女が選んだプレゼントは、モナチ(修道士)に因んで お坊さんが描かれたラベルに禅の日本酒。ソムリエも喜んでらっしゃいました。

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2024.5.26

LCI-Kykoと行くエノガストロノミアの旅 プーリア編 より

2024年6月24日 (月)

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 Dove si trova? ≪場所≫ 

イタリアの踵と呼ばれるプーリア州の南部、BariとTarantoの街の丁度あいだに位置し、有名なアルベロベッロもほど近いところに、【ジョイア・デル・コッレ】という地域がある。今回、そこのワイナリーのひとつ、『カンティーネ・ポルヴァネーラ』を訪れる。

 Primitivoが最初にイタリアに入ってきたのはここ 

プリミティーボはマンドゥリアの方が『Il Primitivo di Manduria Dolce Naturale DOCG』『Primitivo di Manduria DOC』が存在することもあり、良く知られている。今回、マンドゥリアは『Gianfranco Fino』、ジョイア・デル・コッレはここ『Polvanera』, それら2つの間ターラントに近い場所にある『Amastuola』を尋ね、3つのプリミティーボを探求する。

プリミティーボの起源はクロアチアとモンテネグロの辺り、バルカン半島である。ギリシャ正教やキリスト教徒がオスマントルコの支配から逃れる為、1400-1500年スラブ人やアルバニア人がジョイアデルコッレにやってきた際に、苗木を持ち込んだという説があります。

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案内して下さったのはDONATOさん、若くてチャーミングな方、Gioia del colle、Polvaneraへの情熱的な思いが伝わってきました。

 BIBENDAお勧めのクオリティ 畑、醸造所ともに完全Bio!Cantine Polvanera 

Filippo Cassanoはロコロトンドで醸造学を学び、この土地のポテンシャルを信じ、土着品種の特徴を表現するために、単一醸造に着目する。

畑は約200ha、300-450mの標高に位置するため、昼夜の温度差が激しい。このため、ワインは繊細と表現されます。写真のように仕立てはコルドーネ・スペロナート、また高樹齢の畑にはアルベレッロを行っています。

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完全BIOの為、病気対策に硫黄と銅のみ使用できますが、昨年2023は Peronoporaべと病の大量発生により間に合わず、80%もの生産量を落としたそうです。

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Polvaneraのカンティーナは8mもの石灰質の土壌を掘って作られたもので、ワイン貯蔵庫に最適な温度を常に保っています。壁面には根っこが見られ、ブドウの樹が何メートルも根を伸ばして水分などを吸収していることが明確です。

鉄分の豊富なことが分かります。

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未来のプロジェクト

ばしてこのカンティーナの上部壁面には、ワイン・ライブラリーと呼ばれるように全てのビンテージが貯蔵されております。 テイスティング・テーブルも備わっています。

ここから地下8mを見下ろすことが出来、自然の力で気温も涼しく保たれているので、ワインを楽しみながら、コンサートなどを催すプロジェクトがあるそうです。

実はこの洞窟?を他に2つ掘っている最中だそうです。確か2-3年がかりという大規模プロジェクトですが、出来上がったらさぞ素敵なことと想像します。

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 Polvaneraの語源は? 

 併設されたマッセリアは1820年のもので当時炭造りを行っていた小さな家族が住んでおり、みんなから『Polvagnor』、つまり炭の粉(Polvere della carbone)が肌に摺りこまれ、黒っぽかったことからそう呼ばれていたそうです。 この名前をリスペクトと共に継承し、カンティーナの名前にしたそうです。

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醸造は、ステンレスタンクだけを用いるのもPolvaneraの特徴のひとつ。品種の個性をより強く表現したいという思いからの選択だそうです。

このアンフォラは次回試してみることになっているそうです。楽しみですね。

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さて、こちらモダンなエノテカに場所を移して、今回はLight・Lunchコースを選びました。

5種類のワインを選んでテイスティングできます。

まず、『Spumante Brut ’A’』 Rosato IGT Puglia- Bio Metodo Charmat

プリミティーボ100%

イチゴのようなチャーミングな香りが広がりますが、後味はほんのり苦みも感じられバランスが良い。フリゼッレのブルスケッタによく合います。8

白はMINUTOLO IGT Valle d’Itria- BIO 

ミヌートロのブドウ100%

青りんご、ネクタリン、バナナ、カモミールなどの香り。味わいにも同様の風味が感じられると共に酸とミネラル感がありバランスを取っている。フレッシュでこのまま、またはハーブのフリッタータにもよく合います。

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VERDECA IGT PUGLIA -BIO  (オレンジワイン)

ヴェルデカ100% のオレンジワインは初めて!南部の白ワインといえばVerdecaで、酸やフレッシュ感を楽しむイメージでしたが、少し厚みのあるヴェルデカもまた良かったです。

こちらの土壌は少し粘土質の泥土が主体である。アルコール発酵に続いて、マセラシオンを約6日間行います。 さらに6ヵ月寝かせてからボトリング。

古代の黄金色、アカシアやカモミール、カーネーション、エルダーフラワー、モモのシロップ漬け、紅茶、ほんのりスパイス香が広がります。

味わいは、まろやかさ、アルコール度の高さ、偽熱をしっかり感じつつ、酸とミネラル、ほんのりタンニンが感じられバランスが取れている。余韻にはモモ、アーモンド。

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最後に赤ワインを2種類。

POLVANERA 16とPOLVANERA 17

なんと、プリミティーボ100%でアルコール度数が16℃と17℃。

写真右の通り、16の方は土壌が石灰質主体、17は粘土質主体。どちらも樹齢70年ほどの古木で造られたブドウです。

収量は1haあたり40qlと半分以下です。全て手摘みで、24か月ステンレスタンクで熟成、12か月瓶熟成したものです。

不思議なくらい、アルコール度数を感じさせないエレガントさに驚きです。

日本には入っていないそうです。

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2024.5.31

LCI-Kykoと行くエノガストロノミアの旅 プーリア編 より

2024年6月17日 (月)

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 Dove si trova? ≪場所≫ 

イタリアの踵と呼ばれるプーリア州の南部、イオニア湾を臨む、ターラント県、ワイン『プリミティーボ・ディ・マンドゥリア』で有名なマンドゥリアにGianfranco・Finoのカンティーナはある。

2004年ワイナリーを始めたのはSavaという村、1.3haの畑から始めて、約3年で14haまで拡張した。

2021年ワイン・リゾートとしてマンドゥリアに新しくカンティーナを創り、醸造所、テイスティングルーム、レストラン、ホテルも備えた。また、この建物の周りに9haの畑が広がっており、テラスに上がって眺めると風の影響を北から、また南からの海風も常に受けていることが実感できる。

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 Gianfranco Finoとは? 

 Gianfranco氏はオリーブオイルの世界で著名だった方でしたが、アグロノモ(農学者)として、エノロゴ(醸造家)として、Territorio(郷土性)にこだわり、最高品質のものを造るという信念に基づき、今日の成功を導いた。

ジャンフランコ・フィーノはプリミティーボとネグロアマーロの2品種だけ栽培。Savaのオリジナルの畑は樹齢60~90才の樹がアルベレッロ仕立てで育てられている。

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 マンドゥリアのミクロクリマ 

マンドゥリアの方(写真の畑)はグイヨ―仕立てで密植ですが、間引きをする為、収量は低く、おおよそ6,000本ほどに過ぎない。灌漑は行わないため、根が6mにも及び、自ら地下水を吸収している。

通常雨量は少なく、日照の多いエリアですが、昨年2023年は3月~6月に雨が多かったため、べと病やうどん粉病が発生した。海まで15kmと近いので、アフリカからはシロッコの風を常に受け、湿気とサハラ砂漠の砂(ミネラル分)が運ばれてきます。 カンティーナの周囲には約8h プリミティーボ、約2.5h ネグロアマーロが栽培されている。

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   マッセリア・カンティーナの建築 

カンティーナの建物はこの地域から掘り起こした凝灰岩で建てられ、地下7mほど深くに貯蔵庫があります。土壌は鉄分を多く含んだ粘土質の赤土でその下に砂地、昔海だった事から貝殻が見られます。更にその下が凝灰石の岩といった構造です。

マッセリア(プーリア州農園の建物)を再現するべく、天井はステッラという星形のヴォールト建築技法が用いられています。太陽のように光る照明カバーはグロッターリエの陶器で、隣町のグロッターリエは昔から陶器作りが盛んで工房が立ち並びます。Francesco Fasano氏の作品です。

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【プリミティーボへのこだわり】

14haの高樹齢の畑を土壌やミクロクリマにより14区画に分け、それぞれに適した時期(8月末頃)に収穫します。

プリミティーボの語源『precoce(早熟)』より収穫は早めのブドウです。

収穫は毎年決まった方々20-25名ほどが手伝ってくれます。

朝5時~12時の気温が14-15℃の時を狙って、20㎏のかごに手摘みします。傍に停めた約13℃の冷蔵トラックに積みます。カンティーナ横で選果されたブドウを除梗し、重力を活かして地下のステンレスタンクの中へ送ります。タンクの周りに冷水を流す仕組みみよって、温度管理しています。

20日間かけて、ゆっくりとした自然酵母のアルコール発酵を行います。マセラシオン中にデレスタージュを1日2回施します。デレスタージュは、タンク内の果汁をポンプで一旦引き出した後に、その果汁をタンク上のから、脇から優しく流し込みます。この工程を行うことで、 果皮からの色素、タンニンの抽出を促進させ、柔らかく果実味が豊かになります。その後ソフトプレス、バリックで9か月寝かせます。ESのワインはここでボトリングされます。

【ES RED】 渾身のリゼルヴァ 

リゼルヴァは、Gianfranco氏が全ての樽をテイスティングし、選ばれたものだけ更に1年バリックで熟成させます。瓶内3-4年寝かせます。このラベルはシルク製で、全てTommasoさんが、1枚づつ手で貼り付けます。更にカプスルはGommalacca(シェラック)の樹脂を使用した手製です。

【ES】特にドイツ人からのリクエストで、マグナムや15Lなどのサイズも用意なさるそうです。

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 プリミティーボはいつ、どこから?

今では土着品種となるプリミティーボですが、元はクロアチア(モンテネグロ)のブドウです。バルカン半島民族イリュリア人がプーリアにもたらしたとされ、それがGioia del Colleだそうです。

そこからマンドゥリアに辿り着いたのは1800年代のある結婚式で、アルタムーラのサビーニ伯爵夫人がマンドゥリアの伯爵に嫁いだ際、持参品にはプリミティーボの苗木もあったそうです。

ベネディクト会の修道士たちが布教活動と共にもたらしたという説もあります。

また、別ルートでカリフォルニアにももたらされ、ジンファンデルとして国際的に親しまれています。

 ワクワク、ドキドキのテイスティング 

 プリミティーボのワインでは高価であり、希少性もさることながら、今回、FIS/WSA(BIBENDA)のソムリエコース卒業生が7名いるグループで臨んだ訪問に対して、Gianfranco・Finoさんは何と招待してくださったのです。 カンティーナで働くGianlucaさんも同じ講師に習ったそうで、FIS/WSA同僚として、一緒にメンバー写真を撮りました!

Foto_41BIBENDAが運営するFIS/WSAソムリエメンバー!!!Gianfranco Finoにて

 プリミティーボとネグロアマーロの違い? 

プリミティーボは一昔前まではボトリングされず、色素が濃く、糖度が高いブドウの為、北部のワインを強化する為に販売されていました。

果皮は薄く、タンニンが非常に少ない、一方、ネグロアマーロの果皮は厚く、タンニンがしっかりあり、糖度がやや低め。そのタンニンの分子は単一形で、収斂性がより感じられるため、木樽を使って酸素との結合を促すことにより、分子が分離し細かくなり、滑らかなタンニンへと変わっていきます。

プリミティーボにはタンニンが少ない為、バリックを使用する事で木に含まれるタンニンをワインへ吸収させ補ってやる効果をもたらします。

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【Sn】Simona Natale Gianfranco氏が奥様Simona Nataleさんに捧げた愛のメトドクラシコのスプマンテ。

ブドウはネグロアマーロ。

12時間マセラシオンで色素などを引き出し、使用済みバリックで7カ月、バトナージュを施して瓶内二次発酵。ジロパレットを使用。澱との浸漬48か月後、澱引き。ノン・ドサージュ。

色はRosato pugliese【赤玉ねぎの皮の色】と表現する。

Vino rosatoはプーリア発祥。それもLeone di castrisというLecceの南にある街で初めて造られ、その時は殆ど赤ワインの濃い色だったそうです。

第1の香り(Aroma Primale) ブドウ由来:の赤い果実だがフレッシュな酸があるタイプ、タンニンは殆どない

第2の香り(Aroma Secondale) 発酵由来: トースト香、酵母の香、柑橘系、オレンジなど、トロピカルフルーツ

第3の香り(Aroma Terziale) 熟成由来: 木樽は古いものなので、木の香りはない。

【スペシャルグラス】

細工によって、7つの泡が立ち上がります。最近はフルートグラスを使わず、口の広いグラスで香りを楽しむ傾向が強いため、この細工によって気泡の状態、余韻の長さが見てとれます。

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【Jo】 da mar Jonio イオニア海のイオ

ネグロアマーロ・イオニコと昔は呼んでいたように、イオニア海沿岸で栽培されてきたブドウ。

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【Sé】SALENTO PRIMITIVO IGT  2022 セ 自我 (フロイト哲学より、自我とは創造性が活性化され、未来の可能性が生まれます。つまり自己実現は困難な道を乗り越える為の目標を構成します)

プリミティーボ100%   Alc.15%

赤い花(バラ、スミレ)、赤果実(チェリー、プルーン)いずれもフレッシュな香り。

樽は3分の1づつ、新樽、1年目、2年目の3種類に分けて熟成させます。よって、タンニンが程よく感じられ、土壌から来るミネラル感によってアルコール度をそこまで感じないでバランスがよく、キレイな後味です。

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【Es】Salento Primitivo IGT 2022 

フロイトの哲学より本能、Gianfranco氏による真の情熱、喜び(PASSIONE PURA)を表現した2004年がファーストヴィンテージとなる彼の代表的なワイン

プリミティーボ100% オリジナルの畑SAVAの樹齢60-90年のブドウ樹から選ばれたブドウだけで造られます。アルコール度 16%

イノシシのパッパルデッレやジビエ、牛肉(和牛)の煮込みなど、構造のしっかりとしたお料理が望ましい。

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【Es piu' Sole】Vino Dolce Salento Primitivo IGT

プリミティーボ100%  食後に、デザートに、青かびチーズなどに合わせたい、品のよい甘さが忘れられない。アルコール度 13.5%

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SIMONA NATALEさん登場! 彼女のワインSnのボトル用に着物をプレゼント!

プーリアの太陽のような笑顔が印象的な、Gianfrancoのワインのように情熱的な方でした!

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【RISTORANTE】遠方だが1度は召し上がって頂きたい!

テイスティングに大満足の我々一行は、予定を変更しても2階にあるレストランでランチを楽しむことに。それはそれはサプライズの連続のPRANZOでした!

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ピスタチオのリゾットとSimona Nataleのスプマンテを注文しましたが、お料理が出て来る前に

サプライズなアミューズが次から次へと運ばれてきて、目でも楽しませてくれる素晴らしいアイデアの数々。

因みに、テーブルの脚に使用されているのは使用済みのバリックだそうで、この加工を施したのは、

ロマーニャ州にあるSAN PATRIGNANOの若者たちに依るものです。ここは、 薬物依存に立ち向かう若者たちの自立を目指して、1978年にヴィンチェンツォ・ムッチョーリ氏によって設立。リミニの狭小な土地で始まり、ワインも造っています。

2024.5.28

LCI-Kykoと行くエノガストロノミアの旅 プーリア編 より

2024年6月13日 (木)

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Spumante : Metodo Classico Spumante Brut

メトードクラッシコ スプマンテブリュット

生産者 Le Morette (1981年に創業。、ルガーナの伝統を継承したワイン造り)

品種:トゥルビアーナ 70% シャルドネ 30%

36ヶ月以上の瓶内熟成。ドサージュに木樽熟成のワインを使用。デゴルジュマン後に3か月熟成。

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Lugana Mandolara Purgatorio Lugana DOC

ルガーナ マンドラーラ プルガトーリオ

生産者 Le Morette

品種:トゥルビアーナ

手摘み。16℃ステンレスタンク発酵、熟成、シュールリー。ダンテ・アリギエーリの神曲・煉獄編(プルガトーリオ)のマティルダをモチーフにしたラベル

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 Foscarino Soave Classico DOC

フォスカリーノ ソアヴェ・クラシコ

生産者 Inama (1965年設立。ソアヴェクラシコだけでなく、高品質赤ワインの醸造にもチャレンジ)

ラベル:17世紀の英国人建築家、イニゴー・ジョーンズの作品をモチーフにしており、ワイナリーのロゴにもなっている。2つの顔はあらゆる面に両極の2面性があることを表現しています。

品種:ガルガネーガ

畑フォスカリーノ 樹齢40年以上、手摘み収穫。8-12時間マセラシオン、プレス。旧バリック(60%)、大樽(10%)、ステンレス(30%)で発酵、定期的にバトナージュを行い6ヶ月熟成。ステンレスタンクでブレンド後、6ヶ月熟成しボトリング。

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Bardolino Classico Chiaretto Bardolino DOC

バルドリーノ・クラシコ・キアレット

生産者 Le Morette

品種:コルヴィーナ 55% ロンディネッラ 35% モリナーラ 10% 

手摘み収穫。ステンレスタンクで低温発酵、マセラシオンを1日行う。そのまま18度で1週間熟成。

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Carmenere piu' Veneto Rosso IGT

カルメネーレ・ピウ

生産者 Inama

品種:カルメネーレ 85% メルロー 15%

ステンレスタンクでマセラシオンと発酵を12日間。マロラクティック発酵後、85%を旧バリック、残りをステンレスで12ヶ月以上熟成。清澄はせず、軽くフィルターをかけボトリング。

ラベルはギリシャ神話に登場する「豊穣の角」からカルメネーレが生まれており、このワインの特徴であるフレッシュさと活発さを表現している。

Amarone classico della valpolicella DOCG

アマローネ・クラッシコ・デッラ・ヴァルポリチェッラ

コルヴィノーネ 40%  コルヴィーナ 35%ロンディネッラ 20% オゼレータ 5%

生産者:コルテ・ヴォルポーニ(Corte Volponi)

レ・モレッテ社のファビオ&パオロの兄弟が2011年設立。ヴァルポリチェッラのテロワールを生かしたワインを造るため、ネグラールの標高400mのエリアに 5haの自社畑。

9月下旬から10月中旬に選別して手摘み収穫。風通しの良い場所で100-120日(重量が30%減るまで)陰干し。除梗後に8-10日の低温マセラシオン、24-26℃でアルコール発酵。50%を新樽バリック、50%をスラヴォニア産の大樽で2年以上熟成。ブレンドしてボトリング後に瓶内熟成を6か月。

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Cichéti misti di pesce ヴェネチア風“チケッティ”魚介の前菜盛合せ

Primi piatti :Zuppa e fagioli 白いんげん豆のズッパ ヴェネチア風

       :Mezze maniche di grano duro con ragu di anatra

         自家製ショートパスタ“メッツァマニカ” 鴨肉のラグーソース

Secondo piatto:Miale al latte con polenta

ヴェネチア郷土料理“マイアーレ・アル・ラッテ”ポレンタ添え

(豚肉のミルク煮ヴェネチア風)

Dolce Tiramisú 自家製ティラミス

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2024年5月19日 (日)

2024年5月のテーマは【イタリアワインのブラインド基礎編】

初夏の日差しを感じる土曜の昼下がり、IVSJapanではランチと合わせてイタリアワインテイスティングを楽しんでおります。

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IVS Japanのランチタイムテイスティングは参加費5,000円で、5-6種類のテイスティングとお食事、

それもテーマに沿って、ブラインドテイスティングを行ったり、ワインのこともミニセミナーがあり、新しい発見があります。

今月はイタリアの土着品種をブラインドしようという試みに沢山のメンバーが集いました。

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前菜の盛り合わせにはカツオのカルパッチョ、ヴェネトの料理サルデインサオール、モルタデッラハム、フリッタータなど、色も鮮やかで最初のBRUTを合わせました。

【モンテリーベロ・スプマンテ・ブリュット 】 ヴェネト州

 トレッビアーノ80%、シャルドネ他

シャルマ方式の2次発酵をゆっくり行っています。

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生牡蠣の上には、ラディッキオを刻んで赤ワインビネガーで和えたソース。

一緒に頂くと、鳥取産の牡蛎のクリーミーさとバランスが良い。只、この酢っぱい風味はワインになかなか合わせ難い。

【ファブリツィオ・ヴェッラ ビアンコ 2022】シチリア州

カタラット80%、インツォリア20%

発酵は 50HLのアカシア樽後、ステンレスタンクに移し替えMLF。このため、南部の特徴的な酸が余り強く感じられなかった。ミネラルがしっかり。 しっかり冷やして頂きたい。

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パスタは鯵のアーリオオーリオペペロンチーノ。

【ペコリーノ・テッレ・キエーティ 2022】 Terre di Chieti IGT  13%

 アブルッツォ州 ペコリーノ100%

 香りが華やかで白や黄色の花、カモミールや菩提樹、ハーブはフェンネルや青草、白コショウやヘーゼルナッツ、石灰、ミネラル

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 メイン料理はチキンのロースト。

 【赤ワイン:ドルチェット・ダルバ DOC 2022】 13.5%  

 ピエモンテ州 ドルチェット100%

  チェリーの果実味たっぷり、フレッシュ感もあって素直に美味しい一本。

 今回の参加者の間でもとても人気も高かった。

 

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 最後のワインは 生産者IL POGGIONE の

【ロッソ・ディ・モンタルチーノ DOC 2021】14.5% 

 トスカーナ州 サンジョヴェーゼ・グロッソ 100% 

 マセラシオン3日間した後にステンレスタンクで15日間発酵。大樽とバリックで12か月間熟成、6ヵ月の瓶熟。

 フレッシュ感もありながら、複雑な風味や香りが豊かでバランスがよい。アルコール度も感じさせず、一口、またもう一口と誘われます。もう少し置いて、または時間をかけてゆっくり頂きたい。

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 『牡蛎スター』のお店はお料理、コスパ、そして何よりも店員さんのサービスが素晴らしいです。

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■■■ 6月イタリア建国記念パーティ

■■■ 7月LTT ランチタイムテイスティング  
【日時】7月15日(月・祝)予定

お申込みはこちらからどうぞ!

http://www.ivsjapan.com/application.html

IVS Japan 事務局

2024年5月 2日 (木)

2024年4月のテーマは【トスカーナのワイン】

赤ワインはブラインドテイスティング!

久し振りのIVS Japanホームグラウンド『イル・フルロ』での開催で、大変賑わいました。

お食事も素晴らしいと絶賛!手打ちパスタ、トスカーナで有名なPICI (ピチ)美味しかったです。

IVS Japanのランチタイムテイスティングは参加費5,000円で、5-6種類のテイスティングとお食事、

それもテーマに沿って、ブラインドテイスティングを行ったり、ワインのこともミニセミナーがあり、新しい発見があります。

楽しく、美味しく学べる機会として、そしてイタリア好きのみなさんとの交流は充実したひと時をお過ごし頂いております。

来月はブラインドテイスティング ビギナー編です!ご興味ある方にはチャンスです。こちらも人気の新宿御苑の店で開催します。5月18日(土)ランチタイムテイスティング!

乞うご期待!!!1

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前菜盛合わせ

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■■■ 4月LTT ランチタイムテイスティング  
久し振りの人気店『イル・フルロ』での開催です!

テーマ『トスカーナのワイン』

【日時】4月29日(月・祝)12:00-14:00(受付開始:11:45~)
【場所】IL FURLO @大手町
    東京都千代田区内神田1丁目2−6 産広美工ビル1F

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IVS Japan 事務局

2024年4月 1日 (月)

2024年3月のテーマは【シチリアのワイン】


サブテーマとして、『シチリア島の歴史からシチリアワイン史を俯瞰する』
8000年前にジョージアでワインの痕跡(土器から酒石酸が見つかる)2017年11月に発表されたと同時にシチリアでも6000年前にワイン造りの痕跡が見つかり調査中のニュースが流れた。
そこで、紀元前から2020年まで、短時間であるが歴史の話をしながら料理とワインを楽しんだ。

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少し桜の開花には早かったが桜色のスパークリングワインで乾杯!

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地理的にシチリアは、地中海の真ん中に浮かぶ島であり、アフリカ大陸とヨーロッパを繋ぐ
重要な要所であったことからその時代ごとの覇者が支配していた。

そのため、シチリアは、他の州と異なりいろいろな文化(食文化も含む)が混在する州(自治州)である。
シチリアワイン史としては、酒精強化ワインのマルサラワインで大儲けした。

また、気候等に恵まれたシチリアはブドウ栽培が盛んに行われたが
多くはバルクワインを生産して他の州やヨーロッパへ輸出していて、質より量の時代だった。

シチリアワインのセミナーに関する資料はこちらからご覧いただけます。

202403tts.pdfをダウンロード

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20世紀の後半に質を求めたワインを造る生産者が増えてきた、シャルドネやメルロといった国際品種が台頭していた。
しかし、2000年初めのころになるとABC(AnythingButChardonnay)と国際品種に陰りが、

そこにネレロ・マスカレーゼやカリカンテなど土着品種からのエトナワインが国際的に評価された。

結果、土着品種が注目されることになる。

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2011年、シチリアDOCの設立により生産者は、質への移行していった。
2020年、土着品種がさらに注目を浴びている。(シチリアに限ることではない) 


という説明から白、赤ともワインともすべて樽を未使用のものにして、純粋に土着品種と国際品種のブラインド比較を楽しんだ。(文:瀬戸)

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日程】3 月 30日(土)13:00-14:30 (受付開始12:45~)

【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
東京都新宿区新宿1-23-5 サンサーラ御苑

【会費】会員 5,000円 非会員 7,000円

2024年3月26日 (火)

まさに神田明神下にある江戸前料理老舗みやびで、イタリアワインとのアッビナメントを実践致しました。

更に林茂先生にイタリアワインの現状をセミナ―頂き、ご参加のみなさまには大変ご満足頂いたとのお声をたくさん頂戴し、IVS Japanとしても嬉しい限りです。

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沢山の本を出版なさっていますが、和食とのアッビナメントはその中でも重要で今後のイタリアワインの普及において欠かせないテーマです。

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今回のアッビナメントにおいて、みやびの杉村支配人にもご協力頂きました。本来みやびのメインの天ぷらだけではなく、嗜好を凝らしたコース料理メニューに仕上げて下さいました。さすがは元エノテカピンキオーリにいらっしゃっただけ、イタリア料理にもワインにもお詳しい方です。

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IVS Japan 毎月イタリアワインイベントを開催しております。

次会もお楽しみに!


3月のDTT ~林茂のアッビナメント・セミナー~

【日時】3月21日(木)19:00-21:30(受付開始:18:45~)

【場所】神田明神下みやび
    [公式] 神田明神下 みやび 本店 (foodre.jp)

【会費】会員17,000円 ビジター19,000円
※当日の入会で会員価格が適用されます。

※キャンセルチャージ: 3月 11日(月)~100%

お申込みはこちらへ または Email: ivsjapan.reg@gmail.com

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2024年2月21日 (水)

2024年2月LTTのテーマは『品種ヴェルメンティーノの飲み比べ』

リグーリア州、トスカーナ州、プーリア州、そしてサルデーニャ州 それぞれのテロワールを感じられて違いが良く分かったテイスティング会でした。

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日程】2024年 2 月 17日(土)13:00-14:30 (受付開始12:45~)

【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
東京都新宿区新宿1-23-5 サンサーラ御苑
 
【会費】会員 5,000円 非会員 7,000円