10月LTTサルデ―ニャの会レポート
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ生産者『ベリサリオ BELISARIO』をお迎えして
銀座『オステリア ダ・アダ』のお料理と合わせて、べリサリオを代表する
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・カンブルジャーノ含め5種類
のワイン、更に4種類のテイスティング会を開催しました。
【Bersalioについて】
1971年にマルケ州西部のマテリカに設立された協同組合のワイナリーで、130人のメンバーが所属し、300haのブドウ畑を所有するマテリカ最大の生産者です。マテリカ全体のワイン生産量の70%を占め、年間150万本を生産しています。畑は標高350m~750mの高地に位置し、周囲は1500mの山々に囲まれているため、大陸性気候ながらも昼夜の寒暖差による上質な酸とミネラルを表現しており、マテリカのワインはミネラルが強く、香りが強いのが特徴です。
エノロゴのロベルト ポテンティーニの元、ガンベロロッソでトレビッキエリを受賞するなど高品質ワイン造りをしています。また、一部の畑ではビオロジック認証を取るなど、サスティナブルな取り組みも行っています。
ワイン輸入社:パシフィック洋行株式会社
【会費】会員 12,000円 非会員 13,000円
9月LTTランチタイムテイスティングレポート
テーマ【オーガニックワイン】のワイン、どれも個々のすばらしさがあって、非常に興味深いテイスティングでした。
中でも2016年ヴィンテージ2022年ズボッカトゥーラのブルネロ(サンジョヴェーゼ)で造るワインのミネラルとフルッタート、残糖度(エクストラブリュット)のバランスが絶妙でした。
セレクト頂いた㈱岸本にインポーター大石さんもご参加下さって、直接説明があり分かり易かったです。
牡蛎スターの田中シェフ、サービスの田中さん、本当にいつもありがとうございます。合わせるお食事がこのランチタイムテイスティング会費5,000円ではあり得ないほどの内容なんです。
WSAイタリアワインソムリエ9期生募集中です(http://www.italia-vino.com/)
来月は10/18(土)牡蛎スターで開催予定。テーマ決まればHPへ掲載します。http://www.ivsjapan.com/event.html
2025/09/13 今日のワインリスト
✦✦✦
(泡)ブルネッロ畑のサンジョヴェーゼで造った優美なスプマンテ。 (トスカーナ州)
『スプマンテ クオリタ エクストラ・ブリュット 2016
Corte Pavone Le Perle di Pavone Supumante di Qualità Metodo Classico Extra Brut 2016』
500Lの古い小樽で自然醗酵。メトドクラシコ製法でルミアージュは人手で。5年以上瓶内熟成され、ズボッカトゥーラは'22年11月。
生産者:ビオディナミ・ワイナリー:ロアカー
✦✦✦
トロピカルフルーツのフルーティな香り。(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)
IGTヴィニェティ・デッレ・ドロミティ
『ソーヴィニヨン・ブラン(白) 2023 TASNIM Sauvignon Blanc 2023』
自然発酵と熟成は、60%は使用済み2000Lオーク樽、40%はステンレスタンクで行われる。
生産者:ビオディナミ・ワイナリー:ロアカー
✦✦✦
紅茶のような甘やかなタンニン。まろやかなオレンジワイン。(プーリア州)
『アマストオーラ コンフィデンツィアーレ(白) 2022 Amastuola Confidenziale 2022』
マルヴァジア・ディ・カンディア100%
5-6日間スキンコンタクト。オーク樽でMLF、6-8ヵ月樽熟成。
生産者:ビオワイナリー アマストゥオーラ
✦✦✦
濃厚で繊細なSO2無添加メルロ。アンフォラで熟成。(フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州)
『メルロ ツェンチェ(赤) 2022 Colmello Coldigrotta Merlot Cence 2022』
DOPイソンツォ メルロ100%
樹齢30年。生産量わずか2650本。
生産者:コルメッロ・ディ・グロッタ
輸入社:㈱岸本
Caremaのブドウ畑4キロを歩く~ピエモンテ州
カレマ(Carema) 急斜面のペルゴラ仕立てを観にいく!
ピエモンテ州の北西部、つまりヴァッレダオスタ州との州境にある人口800人ほどのとても小さい村、カレマCAREMA!
バローロのブドウ品種と同じネッビオロを造っています。中でもいち早くDOCとなったのはCarema カレマです。(1967年)
急斜面にテラス式(段々畑状)に畑を作ってペルゴラ仕立てで栽培するのが特徴的です。

そして、急斜面の中、殆ど手作業のためヒーロー的栽培、EROICA(エロイカ)と呼ばれています。
一度目の前で観たかったのですが、やっと実現しました。実はトリノから車で1時間ほどでヴァッレダオスタ州に入る手前にあります。
Cantina Produttori di Carema いわゆるカレマの協同組合醸造所に伺ったところ、直ぐに返信があり、看板がしっかり出ているから自分たちで勝手に散策できますよ、との事でした。ウェブサイトを確認すると地図も出ており(上図)、1周4km、1時間15分で歩けるとあります。
それなら、ワンコも連れて行ってみようと思い立ったのですが、ビデオに撮ったように前半は崖を上るようにかなり急斜面で大変でした!
YouTube: ピエモンテ州カレマ(CAREMA)急斜面のペルゴラ仕立てを観に行く! (ブドウはネッビオロ)
【トピア建築 TOPIARIA】
カレマの山の岩をカットして段々にし、岩を積み上げることで『テラッツァメント』(テラス式、段々畑)の形状を支えています。
渓谷から運んできたモレーン土を使用しています。石と石灰から出来ている石柱の上にブドウの蔓を支える棚が設置されています。
地元ではこの栽培方式を『トピア』または『トゥピウン』、石柱を『Pilun ピルン』と呼び、『バッカス寺院 tempi bacchici』と別名が付いたそうです。
旧市街のサンマルティーノ教区に建てられた鐘楼は60mの高さがありよく目立ちます。1700年代に建てられたそうです。集落はドーラ・バルテア川に近い谷部から標高600mの丘にまで点在します。
7月の白ワインテイスティング会レポート
6月イタリア建国記念パーティ・レポート
ワインは当IVS でセレクトし、山崎シェフにアッビナメントのお料理を考案頂きました!
≪ワインとお食事のアッビナメント≫
1)泡 カイアッファ スプマンテ ブリュット ミリア 2023
CARPACCIO DI PESCE CRUDO E PUNTARELLE
大分県産豊後はまちのカルパッチョ プーリアのプンタレッラ添え
★★★
2)白ワイン レ ヴィニェ ディ サンマルコ ヴェルデカ サレント クラッシカ 2023
FIORE DI ZUCCHINE CON RICOTTA E CREMA DI POMODORO
リコッタを詰めた契約農家直送“フィオーレ・ディ・ズッキーニ”
サンマルツァーノトマトのクレーマ
★★★
3) ロゼワイン リヴェラ カステル・デル・モンテ・ロゼ 2023
BURRATA E OLIVE DOLCI PUGLIESI
プーリア産ブッラータとオリーヴ・ドルチェ
★★★
4)赤ワイン テヌーテ・ルビーノ オルトレメ 2020
ORECCHIETTE CON PUREA DI CICERCHIA E SALSICCIA
自家製オレッキエッテ “プレ・ディ・チチェルキアと黒豚サルシッチャ
★★★
5)赤ワイン コジモ・タウリーノ ノタルパナーロ サレント・ロッソ 2015
BOMBETTE DI CAVALLO チステルニーノ郷土料理
馬フィレ肉のボンベッテ ヴィンコットがけ
テーマ『プーリアのワインとアッビナメント』
【日程】6月 7日(土)13:00~15:00 (受付開始12:30~)
【会場】スーペルバッコ@赤坂
千代田区紀尾井町1−3 東京ガーデンテラス 3F
【会費】会員 10,000円 非会員 12,000円
5月LTTランチタイムテイスティングレポート
今回のテーマはエミリア・ロマーニャ州メルカート・
1.ファモーゾ ・メトドクラシコ
2.ファモーゾ ・アルティジャナーレ
3.チェントゥプロ(チェンテジミーノ)
4.サッシニョーロ
お料理のメニューは
・ガスパッチョ
・前菜の盛り合わせ (アイナメのカルパッチョ、ラタトゥイユ、カニのフリッタータ、トウモロコシのフリット、生ハムとグリッシーニ)
・生牡蠣
・スパゲッティボロネーゼ
・豚肩肉のグリル
無事盛況下に終わりました。 参加された方々には大変喜んで頂きました。
お2人もIVS Japanに新規入会されました!
そしてお店『牡蠣スター』さんも今後アルバーナを扱ってくれそうです。
LTT担当の瀬戸さんも色々調べ、説明して下さったので充実した内容になったと思います。
【日程】5月24日(土)13:00~14:30
【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
【お知らせ】2026年もイタリアワインソムリエ資格取得コースを募集します!
説明会ご希望の方はメールでご連絡ください。
詳細はこちらをご覧ください。http://www.italia-vino.com/
【ブライダ】イタリアライブ・テイスティングセミナー
5月10日(土)日本時間18:00~ ブライダのカンティーナと繋いで開催
インポーター:(株)フードライナーとのコラボにて実現しました。
朝のトリノは雨模様でしたが、現地9時に着いた時はすっかり上がっていました。
Braidaはピエモンテにいると、レストランでもエノテカでもよく見かけますし、またバルベーラ生産者のリーダー的存在だということを実感します。
このセミナーでブライダの歴史、なぜ有名なのか、つまり創設者Giacomo Bolognaの功績から、現代の環境変化がおびただしい中、発展し続ける現在の当主までご紹介いたします。
プレゼンの写真とビデオはこちらのリンクからご覧ください。https://docs.google.com/presentation/d/1Ug-tn5Rfs-Z40g5un4d-NV_zDMhmXDkYRWVYzqppvFE/edit?usp=drive_link
または下記リンクからダウンロード
braida_fotovideo_1.pptxをダウンロード
1-歴史、ジャコモ・ボローニャ氏の功績、名前の由来、現当主について
『BRAIDA』の場所はモンフェッラート‐アスティのRochetta Tanaroの町にあります。ラファエラさんのおじいさまに当たるGiuseppe Bologna氏がこのいくつか畑を持っていらして、息子つまりBRAIDA創業者のGiacomo Bologna氏に受け継がれました。
苗字がBOLOGNAなのに、BRADAという名前はどこから来たのでしょうか。
おじい様は当時「Pallone elastico, Pallapugno」という手をラケット代わりにしてボールを打つスポーツをなさっていて、とても強かったところから、当時のチャンピオン、ブライダさんに似ていると、みんなにブライダと呼ばれていたそうです。よって息子はブライダの息子と呼ばれました。
というのも、この地域に4つの同じ苗字BOLOGNAのファミリーがいたので、区別するために、例えば、レストランを経営する家族は「ボローニャ ディ・ラザーニア」と愛称、あだ名をつける習慣があったんです。
そうして、1961年にGiuseppe氏がワイナリーをオフィシャルに開業する際に「ブライダ」と命名した訳です。
1961年 今日のテイスティングワインに選んだ「MONELLA」バルベーラのフリッツァンテが最初のワインです。この辺りではバルベーラ、モスカート、グリニョリーノが土着品種で当時から栽培されていますが、バルベーラは微発泡の軽いテーブルワインとして親しまれていました。
1969年、ASTIの国内コンクール( Douja d’Or di Asti )で金メダルを獲得したので、ジェノヴァ、ミラノ、トリノのフェアに無償で参加する権利を獲得し、これはGiacomoのバルベーラを世に知らせるきっかけとなりました。
Giacomo氏のワインの評価について、分かり易い例として、ルイジ・ヴェロネッリによるGiacomo氏のエピソードをお話ししたいと思います。
ルイジ・ヴェロネッリは1950年代~活躍した美食家でありワインや食の業界に大きな影響を与えたジャーナリストです。Giacomo氏が若くして亡くなったとき、彼のワインの素晴らしさだけでなく、人柄の素晴らしさにとても残念だと語っています。
初めて未だ無名のGiacomo氏に出会ったのは1950年頃のジェノヴァでのコンクールでした。Giacomo氏がVeronelliに自分のワインをテイスティングするよう勧めたところ、Veronelliは2日前にBOLOGNAのワインは飲んだのだけれど好みではなかったのだと話します。ところが、あとでBologna違いだったことが分かり、改めてGiacomo氏のワインを飲んだとき、一目ぼれしたそうです。
その後、ジャコモ氏との交流は深まり、1970年代ヴェロネッリはジャコモ氏の他、フランチャコルタで今では有名なMaurizio・Zanellaと共にカリフォルニアのレストランに招かれ、カリフォルニアのカンティーナを巡ります。そしてカリフォルニアワインの成功のカギのひとつに、有能なエノロゴ(醸造家)(プリンチペ・アンドレ・チェリスチェフ californiano André Tchelistcheff)の働きがあったことを知ります。彼はバリックを使ってカベルネやメルローなど決まった品種のワインを造っていました。そこでジャコモ・ボローニャ氏はヴェロネッリに言ったそうです。「確かに美味しい、けれど繰り返しである。飽きて仕舞うだろう」
その後、1982年にバルベーラとバリックを合わせるという改革をして造られたのが「Bricco Uccellone」です。今日のテイスティングワインですが、当時、先程話したカリフォルニアのエノロゴ、アンドレも成功を認めたそうで、バルベーラの地位を上げることに成功したのです。バルベーラのブドウは酸が高いことが特徴ですが、糖度も高くアルコール度が上がりやすい。それに対しタンニンが少ないので、バリックを使用することで木からタンニンを補うことができ、完全なワインに仕上がっているのです。
Giacomo Bologna氏を語るには足りませんが、彼の思いを引き継いで、BRIADAを発展させ続けているのは2代目、ラファエラさんとジュゼッペさんの兄弟です。そして更にその子供たちがいらっしゃいます。
写真は当日朝撮ったブリッコウッチェッローネの畑とバルベーラ(右写真)とモンテブルーナの畑とバルベーラ(左写真)です。
BRAIDAは 5つのエリアに畑を持って、それぞれに適したブドウを育てています。
◎Rocchetta Tanaro 標高160m-
砂質と粘土質が同等の割合に含まれた土壌; アロマ、濃厚な風味が生まれます。
◎Castelnuovo Calcea 230m- (il bacialeのワインのブドウ)
砂質、石灰岩:軽く、熱を地中まで通しやすいため、根っこが早期に働き始めます。
◎Costigliole d'Asti-240m- (主にLa Monellaのブドウ)
粘土質、石灰質、最良の日照;ボディと濃厚な香りが生まれます。
◎Mango d'Alba(LANGHE)500m-(ナシェッタ、シャルドネ)
石灰質、砂質、水はけ良し、植物の生命力が強い。過度の生産量にはならない。
◎Trezzo Tinella (LANGHE)450m-(ナシェッタ、シャルドネ)
砂質と石灰質の泥灰土(マール)、南向き、すり鉢状で標高が高いので昼夜の気温差がしっかり、ブドウの成熟はゆっくり。
【 ワインテイスティング】
①白 イルフィオーレ(2023) Chardonnay 70% Nascetta 30% セミアロマティック品種
②白LA REGINA (2023) ナシェッタ(ナ・チェッタ)“Nas-cëtta” セミアロマティック品種
Langhe DOC Nascetta
③赤 ラモネッラ バルベーラの微発泡ワイン(シャルマ法)
Barbera del Monferrato frizzante DOC.
10日マセラシオン、4か月以上密閉ステンレスタンク
④赤 モンテブルーナ 温度管理したステンレスタンク2週間アルコール発酵 大樽1年熟成。
⑤赤 ブリッコウッチェッローネ
畑のある丘にL’Uccellone というあだ名の女性が住んでいた。女性の鼻は鳥のくちばしのようだった、いつも黒い服を着ていたことから名前が付いた。
20日間マセラシオン、バリック12か月、瓶内で1年熟成
近くの親戚が経営するレストラン 『I BOLOGNA』
4月LTT ランチタイムテイスティングレポート
今月のLTTも和やかに開催されました。ご参加有難うございました。
カラブリアをテーマに下記のワインをテイスティング、勉強会を行いました。
1)Bianco:チロ・ビアンコ 2023 生産者リブランディ 輸入社 モンテ物産(株)
2)Rosso: デイバドリ マリオッコ 2021 輸入社 パシフィック洋行(株)
3)Rosso: チロ・ロッソ 2022 生産者リブランディ 輸入社 モンテ物産(株)
4) Rosso: ドゥーカ・サンフェリーチェ -チロ・ロッソ・RISERVA 2019 生産者リブランディ 輸入社 モンテ物産(株)
テイスティング資料作成(瀬戸)
ラ・ブーカさんが丁寧に仕込みをしてくださったカラブリアの郷土料理素晴らしかったです。
もっと沢山の方々に召し上がって頂きたかったです。
Menu’~
①Antipasti misti:前菜の盛り合わせ
生シラスを3週間熟成させた激辛ロザマリーナと自家製リコッタチーズ
白いんげんとンドゥイヤと赤玉ねぎの煮込み
サラミピカンテとエビのコロッケ
②Primo:
ンドゥイヤとラグーのカサレッチェ
③Secondo:
メカジキのソテー赤玉ねぎのソース
④Dolce:
ブラッドオレンジのグラニータ
■■ 4月LTT ランチタイムテイスティング
テーマ『カラブリア州のワイン』
【日程】4月12日(土)12:30-14:00(受付開始12:15より)

























































































ワインリゾートのお部屋から朝焼けの景色







