2023年9月29日 (金)

今夜日本料理に合わせるイタリアのワインは、アブルッツォ州で造られるモンテプルチャーノ・ダブルッツォとペコリーノです。

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アブルッツォワイン保護協会とピアーヴェチーズ保護協会が来日され、
「トップ・テイスト・オリジナルDOP、ハイ・クオリティー・プロダクツ・フローム・ヨーロッパ」キャンペーンの一環としてアブルッツォ州のワインとピア―ヴェチーズについてプレゼンが開催されました。

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モンテプルチャーノ・ダブルッツォワインの発展


モンテプルチャーノ・ダブルッツォのワインは日本市場に早くから低価格ながら、果実味を感じるワインとして根付いてきましたが、2023年今年から、原産地呼称Denominazioneにサブゾーンの考えを取り入れ、細かく分けられるようだ。

DOCGは2つ、DOC8つ、IGT7つ

そのほとんどのDOCにおいて、4つの県に従って、キエーティ、ペスカーラ、テラモ、ラクイラのサブゾーンが設けられた

例えば、Abruzzo DOC »

Sottozona Terre di Chieti »
Sottozona Terre Aquilane »
Sottozona Colline Pescaresi »
Sottozona Colline Teramane 

更にSuperioreやRiservaも追加したDOCもある。

こうして、Cruの発想と同じく、より郷土性、標高や土壌、気候によって表現されるミクロクリマによる差別化、個性をワインに打ち出したのです。

アブルッツォ州のブドウ栽培面積は33,000ha、もう直ぐ34,000haに届く勢いです。そのうち、半分以上がモンテプルチャーノのブドウ。

ワイン生産量は3億2,000万リットル、イタリア国内でヴェネト、プーリア、エミリアロマーニャ州、シチリアに次いで5,6位の生産量です。

日本料理とのアッビナメント

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車海老と無花果の白和え(マスカルポーネ使用)

笹小鯛押し寿司

鰻焼き(黒胡椒)

蟹の砧巻き(土佐酢ゼリー)

蛸旨煮(橙辛子味噌)

≪合わせたワイン≫ 

''Becco Reale'' Pecorino Terre di Chieti IGP 2022

 ★★★とりわけ小鯛の押し寿司がペコリーノとよく合いました。やはりペコリーノのミネラルと酸だけでなく、豊かなボディのおかげで寿司とのバランスが良かったのでしょう。

トレッビアーノのファミリーであるペコリーノのブドウは、50年代まで一般的に栽培されていたが、高地で早熟、収量が少ないため、栽培されなくなっていた。

ところが80-90年代になって、ペコリーノの酸やボディがあることから、長期熟成にも向いているため、再発見品種として、再び栽培されるようになったのです。

10haほどしかなかった栽培面積が今では2,500haにまで広がっています。



『ペコリーノ』の名前の由来

羊のチーズを意味しますが、アブルッツォ州では羊たちを9月半ば頃、山から低地へ移動させるTransumanza(移牧)があり、このブドウがまさに熟して美味しい時期と一致します。

ですから、羊たちはこぞってそのブドウを食べたのです。羊飼いはそのお礼にペコリーノ(羊乳チーズ)をブドウ農家に差し上げたのです。

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 鱧の玉子締め フライドオニオン

 花穂 柚子胡椒風味の餡

≪合わせたワイン≫ 

''Rosa-ae'' Cerasuolo d'Abruzzo DOC 2022

''ロザーエ'' チェラスオーロ・ダブルッツォ

<Torre dei Beati>

アブルッツォ州のロぜワイン’’チェラスオーロ’’は90%が国内で消費されているため、日本食にも合わせられることもあり、まだまだ日本市場に広がる可能性があります。

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Sashimi-造り

真鯛の薄造り、車海老、あしらい、山葵、酢橘、岩塩

岩塩に酢橘をひとかけすると、少し溶け始め、お刺身を付けて召し上がるという演出が素晴らしかったです。

岩塩の甘さも感じられる塩味には深みがあり、お刺身と酸と果実味のあるチェラスオーロとのアッビナメントは良かったです。

モンテプルチャーノの色素がかなり濃いため、数時間、果皮との浸漬をしておくだけで、濃いロゼ色に仕上がります。

≪合わせたワイン≫ 

''Fosso Cancelli'' Cerasuolo d'Abruzzo DOC 2022

''フォッソ・カンチェッリ'' チェラスオーロ・ダブルッツォ

<Ciavolich>

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 In umido - 煮物

 豚の角煮

≪合わせたワイン≫ 

''Spelt'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''スペルト'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

<La Valetina>

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  飛騨牛もも肉の朴葉焼き

 椎茸、蕪、獅子唐 朴葉味噌(赤味噌)

 ≪合わせたワイン≫ 

''Marina Cvetic San Martino Rosso'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''マリーナ・クヴェティック サンマルティーノ・ロッソ'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

<Masciarelli>  

 少し南の内陸に入ったところに畑を持つ、旦那様が他界された後、奥様がこのワイナリーを引き継いだ情熱がワインにも感じられます。

''Testarossa'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''テスタロッサ'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

 <Pasetti>

グランサッソという3,000m級の山の麓、標高450-500mに畑があります。 24か月バリック熟成。香り、風味共に複雑性があり、エレガントでバランスの良い仕上がり。

確かに、このレベルのモンテプルチャーノ・ダブルッツォが市場に出回るとダブルッツォワインの評価がぐんと高くなるでしょう。

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アブルッツォワイン保護協会会長アレッサンドロ・ニコデーミ氏、事務局長ダヴィデ・アチェッラ氏

ピアーヴェチーズ保護協会事務局長のキアラ・ブランダリーゼ女史

☆彡☆彡☆彡

 ピア―ヴェチーズDOP     ヴェネト州北部にあるベッルーノ県のDOP指定チーズ

この辺りにピア―ヴェ川が流れており、その川の名前から名付けられたそうです。酪農家から新鮮なミルクを毎日運んできて、農業協同組合コペラティーバBuscheでチーズを製造します。

原材料は 牛乳、レンネットと塩のみ。

牛の種類:ブルーナ、グリージョ・アルピーナ、ペッツァータ・ロッサ、フリージアン

Consorzio per la Tutela del Formaggio Piave DOP

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 左側がフレッシュタイプ:2-6ヵ月の熟成(メッツぁーの)

 ⇒ミルクや藁、バターの香り、フレッシュでほんのり甘い、生クリームのような味わい

 右側:12か月以上熟成(ヴェッキオ・セレツィオーネオーロ)  

 ⇒ナッツやドライフルーツの風味、余韻が長い

 5種類の異なる熟成タイプがあり、そのうちの2種類を試食しました。

【ピア―ヴェチーズの特徴】

★グルテンフリー ⇒ アレルギー耐性

★ラクトース(乳糖)を含まない ⇒ アレルギー耐性

★風味が熟成しても、辛みや強さがない。⇒ほんのり甘さが残る

★栄養分:必須アミノ酸、カルシウム、リン

お子様にとっても栄養面からと味わいの面から親しまれるはずですので、日本に輸入されることを期待します。

#abruzzo
#piave

#vini italiani
#formaggio

#TOP Taste Original 

アブルッツォワイン保護協会、及びピアーヴェチーズ保護協会 プレゼンテーション・ディナー

期日:2023年9月25日(月) 19時~21時半

会場:明治記念館 懐石料亭「花がすみ」

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“TOP Taste Original PDO, high quality products from Europe” Abruzzo Wine By The Glass
「トップ・テイスト・オリジナルPDO、ハイ・クオリティー・プロダクツ・フローム・ヨーロッパ」アブルッツォワイン・バイ・ザ・グラス・キャンペーン2023 And Formaggio Piave DOP

           

マスタークラス

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2023年9月17日 (日)

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まだまだ暑さが厳しい9月半ばですので、南イタリアのカンパーニア州のワインやお料理は、

イタリアの夏を感じられる季節感たっぷりの会でした。



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■■■ 9月LTT ランチタイムテイスティング 20席限定! 

テーマ『カンパーニア州の土着品種で、ブラインド初級編』

日程】9月 16日(土)13:00-15:00 (受付開始12:45~)

【会場】Capitolo Ⅱ dal Spacca Napoli @神楽坂
  東京都新宿区神楽坂3丁目1−15 シャトー寿寿 1F
 
【会費】会員 5,000円 非会員 7,000円

 ※キャンセルチャージ: 9月9日(土)~100% 

『蓼科高原で楽しむ秋のイタリアワイン』 バラクラ・イングリッシュガーデンにて開催しました。

東京とは違って、涼しく、新鮮な空気の中、ワインがより一層美味しく感じられました。

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今回のテーマは、イタリアワインの王道 〜北イタリアから南イタリアまで〜
 
①スパーリングワイン: プロセッコ
シャンパーニュより、世界の中で一番売れているスパークリングワイン
 
②白ワイン:ヴェルメンティーノ
イタリアのサルディニア島で造られる高貴な白ワイン
 
③ガヴィ ディ ガヴィ:北イタリアのピエモンテ州で造られるイタリアを代表する白ワイン、ガヴィ。
その中でも、ガヴィの中のガヴィというワイン。
 
④赤ワイン:ランゲ ネッビオーロ
北イタリアのピエモンテ州で造られるイタリアの中で最も高品質になり得る黒ブドウ(ネッビオーロ種)からのエレガントな赤ワイン
 
⑤ブルネッロ ディ モンタルチーノ
中部イタリアのトスカーナ州で造られ、イタリアを代表する赤ワインの中で最も重要かつ高級なワインの1つ。


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バラクラ・イングリッシュガーデンのオーナーの山田ケイさんは、日本にバラガーデン造ったことで、イギリスにも認められる有名な方です。

東京・三越のイベントから車で戻ってご参加くださいました。

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長野のリンゴやイギリスのアフタヌーンティーを駆使して、ワインに合うようにアレンジして

お料理をご用意くださいました。

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■■■9 月イタリアワイン・テイスティング  in 蓼科高原   

車でお越しの方へ、下記ホテルにお泊りの場合は、送迎サービスがございますので、ワインを楽しんで頂けます!

 【日時】  9月2日 (土) 13:30-15:30   

【開催会場】蓼科高原  バラクライングリッシュガーデン
    
  URL https://barakura.co.jp/

【参加費】6,500円 (ワインテイスティング、ランチ、2日間の入園料が含まれます)

★現地集合! 行き方:新宿駅より中央本線茅野駅下車。(約2時間15分)
  茅野駅より北八ヶ岳ロープウェイ行きバス(約25分)で栗平バス停下車

★ご宿泊特別優待 :車山スカイパークホテル(朝・夕バイキング付)11,000円/人
      URL:https://www.sph.jp/

2023年9月16日 (土)

ガンベロロッソ&オルトレポ・パヴェーゼ特別ディナーのレポート

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オルトレポパヴェーゼは、ミラノがあるロンバルディア州に位置し、ポー川の南側に広がる三角形に象った地域を指します。

Oltrepò' paveseのワインは、全体的にまだまだ素朴さが残り、気軽に楽しめると思います。

特に近年ピノネロのメトド・クラシコはとても洗練された造りになっていますので、これからがもっと楽しみです。

ブドウ品種は主に、Pinot Nero, Croatina, Barbera、Riesling。
その他にUva Rara, Ughetta/ Vespolina, Pinot Bianco, Pinot Grigio, Cortese Bianco, Moscato, Malvasia, Müller-Thurgauと多様性に富んでいます。

Oltrepo3Aperitivoで頂いたワイン:

Oltrepo' Pavese DOC Pinot Nero Spumante Brut 2022 Le Bolle'

生産者:Losito&Guarini



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Oltrepo' Pavese Docg Metodo Classico Extra Brut Cuvee' 59

生産者:Tenuta Travaglino

15%ほどシャルドネをブレンドしたエキストラ・ブリュットは、気泡は細やかで持続時間が長く、繊細で優しい酸があり、カボチャのほんのり甘さを感じる風味とエスプーマやスフレの軽やかさとしっかりマッチしていました。

お料理:Spuma di zucca con fegato grasso

カボチャのエスプーマ、フォアグラ添え

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カボチャのスフレ



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(左)Oltrepo' Pavese Docg Metodo classico Pinot Nero Rose' Extra Brut

生産者 Ca' di Frara

お料理:Salmonte affumicato con panna cotta di finoccchi

 燻製サーモン、ウィキョウのパンナコッタ

(右)Oltrepo' Pavese Doc Riesling Bio 2021 Gli Orti

生産者:Freccirossa

お料理:Ricciola con Kiwi e salsa allo Yogurt

炙り焼きにした鰤とキウィ、ヨーグルトソース

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Bonarda dell'Oltrepo' Pavese Doc Frizzante 2022

生産者:Travaglina

お料理:Maltagliati al ragu’ di faraona e funghi

マルタリアーティ、ホロホロチョウと茸のラグー

≪よく勘違いするポイント≫

ボナルダ・デッロルトレポパヴェーゼDOCのボナルダは品種ではなく、ワイン名です。

ブドウはクロアティーナが主体です。

それに対して、ピエモンテのボナルダ DOCはボナルダというブドウで造られます。



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(左)Pinot Nero dell'Oltrepo' Pavese Doc 2021 Tiamat

生産者:Cordero San Giorgio

お料理:Ravioli con guancia di manzo stufata al tartufo nero

牛ホホ肉のラビオリ、黒トリュフ風味

(右)Pinot Nero dell'Oltrepo' Pavese Doc 2021 Umore Nero

生産者:Castello di Luzzano

お料理:Mano di carboni bianchi''Binchotan'' con melanzane e salsa al sugo di carne e balsamico

和牛炭火焼き、備長炭風味ナスのローストとスーゴ、バルサミコ風味

和牛は鹿児島産『4%の奇跡』という希少なお肉で、とても柔らかく、程よい脂の乗った赤身でした。

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Sangue di Giuda dell'Oltrepo' Pavese Doc 2022

生産者:Berte’& Cordini

Composta di fichi allo zabaione e gelato di vaniglia
イチジクのコンポート、スパイス香るザバイオーネとヴァニラのジェラート

ドルチェに合わせた【Sangue di Giuda】とはユダの血という意味ですが、

ユダの血によってパヴィアで起きたブドウ樹の病を克服した事がこの名の由来たそうです。

優しい甘さと酸のバランスがよく、フルーツとの相性が良い、おそらく、フルーツベースのソースの前菜にも合わせられそうで、アッビナメントが拡がります。



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日時:2023年9月14日(木)
会場:リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ
講師:ガンベロロッソ『ヴィーニ・ディタリア』編集長 マルコ・サベリコ
   オルトレポ・パヴェーゼ協会 ディレクター カルロ・ヴェロネーゼ氏
通訳兼コメンテーター:宮嶋勲氏
シェフ:リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ 料理長 前田拓也氏 
https://etruschi.jp/restaurant/staff/
アイテム:計8種(泡3、白1、赤4) とペアリングディナー

#oltrepopavese
#gamberorosso

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2023年8月26日 (土)

今夜の日本料理に合わせるイタリアのワインは、プーリア州南部サレントで造られるカンティーナ『リッツァーノ』。

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イタリア踵部分にあたるプーリア州の南部サレント地方。

ターラントからほど近い場所で、石灰質の岩層に赤土が広がる土壌、イオニア湾に近い位置にあり、地中海ハーブやオリーブといった、マッキア・メディテラネアの香りを乗せた風が、乾いた石壁を通り抜けて舞い、太陽をしっかり浴びています。そこに、ブドウの樹は根を深く伸ばしています。

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ブドウの品質を最大限に表現し、世界に広める役割としてのCOOPERATIVA(農業組合)
創業は1959年、医者であり、農家であったLuigi Ruggieri氏が、この地のブドウ農家たちと団結し、農業協同組合を興したのです。 ブドウのクオリティを表現するために、近代的な醸造技術を導入して始めたのです。

1961年にファーストヴィンテージとしてスタートしましたが、当時111の組合員が参加し、このエリアでは先駆けでありました。やはり農業政策や販売条件などにおいて、農家側が苦しい立場に置かれていたわけですから、大きな前進でした。

今では400以上の組合農家さんがいて、500ヘクタールもの広いブドウ畑があります。

☆彡4種類のブランディングを行っており、今日のシリーズは『Macchia(マッキア)』

染み、色付けるといった意味合いがあり、名付けた一つの理由には、プリミティーボやネグロアマーロといった黒ブドウのワインはグラスに注ぎスワリングすると、グラスに色が付くほど、色素が濃いことから。

ーーーーーーーーー☆彡アッビナメント☆彡ーーーーーーーーー

微発泡)Baylon 175 Puglia IGP Bianco Frizzante

バイロン175 プーリアIGP ビアンコ フリッツァンテ

ブドウはピノビアンコ、マルヴァジア・ビアンカ、シャルドネのブレンド。

アルコール度11.5%も感じさせないほど、果実味が芳醇で、優しい泡が喉の渇きを癒しつつ、徐々にマルヴァジアのアロマが口の中にフワッと広がります。

程よい糖度によって、和食の前菜、特に茶豆のムースとのマリアージュは絶妙でした

お料理は 北海道産紫雲丹、新潟県産弥彦茶豆のムース、いくら、キャビア、鼈甲餡ジュレ、天本山葵の取り合わせ

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白)Macchia Bianco DOP 2022

マッキア ビアンコ DOP   Alc. 12.5%

トレッビアーノ50%、シャルドネ50%

バランスの良いミネラルと酸、また後味にやさしい苦味が感じられます。こちらも口当たりの優しいタイプです。

どうしても、プーリアというと、赤ワインが主流となり、白の地ブドウは少なく、ヴェルデカなど軽いものとなり、お食事に合わせるには物足りなさがあります。このリッツァーノでは、ピノビアンコ、シャルドネ、マルヴァジア、トレッビアーノ、ソーヴィニヨンなど国際品種も含め、幅広く造っている事で、アッビナメントの幅が広がりますし、いろんなシーンで楽しめます。

秋田の甘鯛 松笠焼き、蕪、生海苔餡 

鯛や蕪の香ばしい塩味を生海苔のスープで包み込んだ胃に優しい味わいに、バランスの取れたミネラル感のワインとアッビナメントはしっくり来ました。

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八寸)三陸のあかもく(ぎばさとも呼ばれる)吸い酢、長芋、岩手の合鴨葱串、タスマニア産粒マスタード、

鳥取産けんさきいか明太子纏い、ビゴールドノワール豚生ハム無花果、海月(くらげ)梅肉和え

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今回来日されたGiuseppa Maisiniさんは、日本料理もお好きなようで、モズクよりも粘りが強いあかもくや、明太子、

海月の梅肉といった独特な食感や風味のお料理も、平らげていらっしゃいました。

明太子纏のような少しピリッと辛みがあるものは、フリッツァンテの方が合わせとしては好ましいことも体感できました。

赤)Macchia Negroamaro  Lizzano DOP 2020

マッキア ネグロアマーロ リッツァーノ DOP   Alc. 13.5%

ネグロアマーロ 100%

色も濃く、ベリー系の小さな果実、森の下生え、スパイス香が特徴的ですが、タンニンは少ない為、若いヴィンテージの場合お魚との相性もよいでしょう。2020年ですが、フレッシュなフローラルがあり若さを感じます。バルサミックな芳香とミントなど複雑な香りが出てきます。

基本的にステンレスで醸造していますが、一部大樽で熟成しており、柔らかく余韻が長めです。タンニンは少なくアロマが感じられるので、特に夏場はサービス温度は低めが望ましいです。

花咲蟹の天ぷら、群馬のとろ茄子陶板焼き、芽葱、卸生姜

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赤)Macchia Primitivo di Manduria DOP 2020

マッキア プリミティーボ ディ マンドゥーリアDOP   Alc. 14.5%

プリミティーボ 100%

温度管理下で7-10日間のマセラシオン、発酵。フレンチオークの大樽で5-6ヶ月熟成。

少し低い温度でサービスすると、アルコール度数も感じず、非常にエレガントな滑らかに口の中を

包み込むように芳醇な風味が広がります。

茨城県産黒毛和牛`常陸牛’ 頬肉甲州煮、もろこしピュレ、インカの瞳、サーベル隠元

常陸牛の甲州煮やジャガイモの厚みあるお料理に対して、ワインのボディとのバランスがよかったです。

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浜名湖の鰻 鰻重、愛知の浅蜊 清まし汁、香の物

石焼ビビンバのように熱した石器に盛り付けられ、鰻をくずして、ご飯とかき混ぜて頂くと絶品でした。

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赤)Macchia Primitivo di Manduria Dolce Naturare DOCG 2021

マッキア プリミティーボ ディ マンドゥーリア  ドルチェ・ナトゥラーレDOCG

プリミティーボ 100%

サレント地方で唯一のDOCGがこのドルチェ・ナトゥラーレ。 自然な甘さ、つまり過度な糖分を感じない、上品なドルチェワイン。

水羊羹との相性が良いことに驚きでした。

9月末頃まで、畑で熟させ、干しブドウのように糖度が上がってくる頃に遅摘みしたうえで醸造します。その後、フレンチオークの大樽で6-8カ月ほど熟成させてから、ステンレスタンクへ移し替えます。 

水羊羹 自家製 

滑らかな食感と塩と甘さの加減が素晴らしい一品でした。

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日本食とイタリアワインのアッビナメント・イベントはSoloitlaiaの運営で開催されております。

今回のプーリアのワインは、アッビナメントのポテンシャルを非常に強く実感致しました。非常に勉強になる機会を有難うございました。

こちらのアッビナメントの日本料理は 神田明神下 みやび本店 黒澤料理長の素晴らしい、数々の施行を凝らしたお料理でございました。地元のお祭りにもかかわらず、途中ご説明にいらして下さって、堪能させて頂きました。

Cantine Lizzano主催
#プロモーション、
 
 
 
Kyoko Matsuyama
2023年7月28日 (金)

今回は会員制クラブとのコラボ企画で、南イタリアをテーマに素晴らしいワインをテイスティングする機会となりました。

セレクトされたワインはどれも土着品種で、製法にこだわったものばかりでした。

アルタランガのスプマンテは澱上で48か月も熟成させた複雑な香りを楽しめます。シチリアのインツォリアもバリック熟成を適度にかけており、奥深さを感じられます。

Duca Enricoのネロダーヴォラは18か月以上バリックで樽熟成させ、気品を感じる一本です。

ご参加の皆さまにはゆっくり味わって頂けてご満足の声を頂戴しました。

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こちらのワインは購入頂けますので、リンクからご利用ください。

 (泡) ピエモンテ州・アルタランガ

     コントラット/ミッレジマート・スプマンテ・パドゼ 

https://www.camonte.com/view/item/000000000649

(白)シチリア州 Etna DOC ヴィヴェラ/エトナ・ビアンコ 

https://www.camonte.com/view/item/000000001834

(白) シチリア州  Terre Siciliane I.G.T. サラパルータ/ビアンカ・ディ・ヴァルグァルネーラ 

https://www.camonte.com/view/item/000000000870

  (赤)プーリア州 Salento I.G.T. タウリーノ/ノタルパナーロ サレント・ロッソ

https://www.camonte.com/view/item/000000000860

 (赤)シチリア州 Terre Siciliane I.G.T. サラパルータ/ドゥーカ・エンリコ 

https://www.camonte.com/view/item/000000000871

 

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■■■7月 APERITIVO アペリティ―ボテイスティング  【会員特別企画】

銀座の完全会員制倶楽部 CITY CLUB OF TOKYOとIVS Japanのコラボで開催!

高級ラインのワイン5種類のテイスティングをご堪能ください。

1. ヴィヴェラ/エトナ・ビアンコ 

2. サラパルータ/ビアンカ・ディ・ヴァルグァルネーラ 

3. タウリーノ/ノタルパナーロ サレント・ロッソ

4. サラパルータ/ドゥーカ・エンリコ 

5. コントラット/ミッレジマート・スプマンテ・パドゼ 

アペリティ―ボのおつまみをご用意しております。

【日 時】7月22日(土)15:00~17:30 ※時間内にご都合に合わせて入退出ください。

【場 所】CITY CLUB OF TOKYO 
     東京都中央区銀座5-8-20 銀座コア7F
【会 費】会員:10,000円 ※会員のみ

【テーマ】南イタリア・海 IL MARE ※ドレスコード:スマートカジュアル 南イタリアのリゾートをイメージした装いでいらしてください。

ワイン輸入元:モンテ物産㈱ 

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2023年7月16日 (日)

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1)GAROFOLI/Spumante Brut Metodo Charmat NV
ガロフォリ/スプマンテ ブリュット 発泡

ヴェルディッキオ100%  シャルマ方式。

2)GAROFOLI/MACRINA Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore2021 
ガロフォリ/マクリーナ ヴェルディッキオ 
ヴェルディッキオ100%   ステンレスタンクで熟成。

3) SUPÈRA/Verdicchio di Matelica DOC 2021 
スペーラ/ヴェルディッキオ ディ マテリカ 
ヴェルディッキオ100% ステンレスタンクで熟成。

4)GAROFOLI/PODIUM Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico Superiore2019 
ガロフォリ/ポディウム ヴェルディッキオ  ディ イエージ クラッシコ スーペリオーレ
ヴェルディッキオ100%  ステンレスタンクで15ヶ月間熟成。

5)GAROFOLI/GROSSO AGONTANO Conero DOCG Riserva2019 
ガロフォリ/グロッソ アゴンターノ コーネロ リゼルヴァ   

モンテプルチャーノ100% バリックで12~18ヶ月間、瓶内で24ヶ月間熟成。

 ~ヴェルディッキオの地域別イエージ &マテリカを比べる 
 ~マルケを代表する赤ワイン『ロッソ・コーネロ・リゼルヴァDOCG』

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【マルケ州の郷土料理とアッビナメント】

稲村シェフの熱意で作ってくださった郷土料理の数々。

Antipasto misto con olive ascolane

前菜の盛り合わせ オリーブアスコラーナ添え

Brodetto di pesce ブロデット・ディ・ペッシェ

Vincisgrassi ヴィンチスグラッシ マルケ風鶏レバーのラザーニャ

Cosce di pollo al forno 大山地鶏もも肉のオーブン焼き

Chambella  チャンベッラ

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■■■7月 DTT ディナータイムテイスティング    満席御礼

テーマ『マルケ州の土着品種とのアッビナメント』

生産者にフォーカス『GAROFOLI』

ガロフォリ家がこの地でワイン造りとその販売を始めたのは1871年。

現オーナーのカルロとジャンフランコ兄弟は四代目としてその歴史と伝統を尊び守りながら、ブドウにプラスとなる最新の技術や設備を導入し更なる発展に努めています。
この気候と土壌で育まれてきた地場の品種をこよなく愛して信じ、素晴らしいワインを作り続けています。

『SUPE`RA』スペーラ

マテリカの優秀な若き生産者とガロフォリがコラボしてできたワイン。
ブドウ栽培から醸造までガロフォリ監修のもとマテリカで行い、ガロフォリで熟成の後瓶詰めしてリリース。

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人気のお店『イル・フルロ』での久々の開催です!お料理とのアッビナメントも魅力的です。

ゆったりとお食事に合わせて、5種類のマルケ州のワインをご堪能ください。

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日時】7月14日(金)19:00~21:30 受付開始18:45~

【場所】IL FURLO @大手町

   東京都千代田区内神田1丁目2−6 産広美工ビル1F 
【会費】会員:8,000円  ビジター:10,000円

ワイン輸入元:株式会社フードライナー
 

2023年7月 7日 (金)

この暑い時期にプロセッコは欠かせませんが、今やプロセッコのレッテルも払拭しなくてはなりません。

和食の前菜からデザートまでのフルコースに最初から最後まで合わせることが出来ます。

また、残糖度(ブリュットとエキストラ・ドライ)を変えてみたり、製法(シャルマ、メトド・クラシコ)、色(ロゼ)の違いを楽しむなど、ヴァリエーションが広がっています。

そして何よりも、繊細さ、味わいの深みなどクオリティもとても高くなっていますから、アペリティ―ボだけに終わらず、あらゆるお食事に合わせてみたいと実感しました。

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今日のプロセッコ生産者は イル・コッレ IL COLLE(複数の丘を意味する)はコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの中の、San Pietro di Feletto サンピエトロ・ディ・フェレットに位置します。

DOCGのエリアにあり、プロセッコDOCGとDOCを作っています。

この地域は 2019年に【Patrimonio UNESCO 世界遺産】に登録されました。 

特徴としては写真のように、ブドウ畑が美しく並んでいるだけではなく、個々に森林で囲まれている事だと思います。こうして、自然との共生、多様性が守られ、ブドウにもよりいい環境になっています。

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SOLOITALIA-林茂先生の主催で、ワインインポーターは大倉フーズ。

今回は和食とのアッビナメント。

お店は神田明神下にある『みやび』にて、季節の食材を目でも楽しめるコダワリ満載のお料理が並びました。

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合わせたワインはこちらの4種類です。順番に見てみましょう。

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【プロセッコDOC トレヴィーゾ スプマンテ・エクストラ・ドライ】PROSECCO DOC TREVISO SPUMANTE EXTRA DRY

最初の喉の渇きを癒しつつ、前菜に合わせたいこの一本。

ブリュット【残糖度12g未満】もありますが、エクストラ・ドライ【残糖度15-16g】のこちらのプロセッコの方が暑さによる疲労感を回復してくれそうです。また和食の前菜にはほんのり糖度がある方が合わせやすいです。 洋ナシや黄色いリンゴの香り、風味。

ブドウ:グレーラ 85%,シャルドネ 15% 

収穫は手摘みで、仕立てもシルヴォという伝統的な高さのあるコルドン式を用いるなどコダワリを感じます。

更に、発酵に15日、シャルマ法で二次発酵し30-40日熟成、チルドで8日間と時間をかけて造っています。

厳選酵母を使用しシャルマ―法で二次発酵を行っています。

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【前菜】ジュンサイの酢のもの仕立て、スイカに見立てた小メロンは明太子、豚肉を巻いた谷中ショウガ、佐島のタコ、ちりめんじゃこ入りおこわを万願寺唐辛子で巻いたものなど  目で楽しい、味わって美味しい、プロセッコ・エキストラドライとぴったりでした。



【コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スーペリオーレDOCG スプマンテ・ブリュット・ミッレジマート】CONEGLIANO VALDOBBIADENE PROSECCO SUPERIORE DOCG SPUMANTE BRUT MILLESIMATO 2021

 ≪Metodo Il Colle≫ イル・コッレ独自のスプマンテ製法 

畑指定のブドウを手摘みした後、モストを直接スプマンテにする方法で、40日間ほどかけて行います。よって発生する亜硫酸塩は微量になり、香りも収穫したてのブドウ果実そのままを感じられ、青りんご、洋ナシなど。

ブドウ:グレーラ 100% 単一畑(区画のことをRIVEという):San Pietro di Faletto

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お食事は巻海老や玉蜀黍トウモロコシの天ぷら、太刀魚と新蓮根の天ぷら。すべて岩塩で頂くことで、プロセッコの塩味、ミネラルと天ぷら食材の旨味と塩味に完璧な合わせでした。



【コッレ・バイオ コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スーペリオーレDOCG スプマンテ・ブリュット・ビオ&ヴィーガン】COLLE BAIO CONEGLIANO VALDOBBIADENE PROSECCO SUPERIORE DOCG SPUMANTE BRUT Biologico e VeganMILLESIMATO 2021

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 ≪COLLE BAIO≫ 5hのBIO認定の畑を持っており、そこにフォッリーナという畑で造る限定ワイン。

バイオというのは、栗色ベースに鬣と足元が黒色をしている馬の種類のことで、1500年頃ヴェネツィアから伯爵がバカンスにこの馬を連れて、この辺りで過ごされていました。その間、バイオ馬が駆け回っていた場所として、COLLE BAIOと名付け、特別区として引き継がれています。

BIO指定ということで、周りは森林で囲まれ、ビオ環境を保っています。

ブドウ:グレーラ85%、その他は土着品種(ヴェルディーゾ、ビアンケッタ、ペレーラ)

2次発酵はソフト圧搾した後、低温14℃でシャルマ―法によって個別に25日間行います。更に40日間澱と共に40日間熟成。

香りはトロピカルなフルーツを感じるが、口に含むとフレッシュなリンゴやレモングラスなど、余韻にほんのり苦みを感じさせます。やや濃いめのお食事に合わせたくなります。

お食事は鮎の春巻き揚げ、豆腐干をパスタに見立てた桜エビのペペロンチーノ、木の芽のソースが一層ワインに合います。



【プロセッコDOC ロゼ ミッレジマート・スプマンテ・エクストラドライ】PROSECCO DOC ROSE' MILLESIMATO SPUMANTE EXTRA DRY 2021

ロゼのプロセッコは、見た目にも華やかで、ドライ感とコクを共に楽しめる、お食事にも合わせられる注目のワインです。

3haのピノネロの畑を持っており、やはり手摘みで収穫し、グレーラとは別に1次発酵させます。

2次発酵の際に合わせて、60日間かけていきます。

ブドウ:グレーラ90% ,ピノネロ10%

プロセッコ・ロゼは殆どの生産者がBRUTで造るそうですが、ここILCOLLEは酸度を高くして、糖度バランスを取っているそうです。その為、合わせるお食事の幅が広がります。

香りは初め、ラズベリーの甘ずっぱさが広がります。それからリンゴや洋梨といったグレーラの香りがします。

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ポン酢で頂く、豚肉のしゃぶしゃぶは、生産者きってのリクエストだったそうで、店長みずからしゃぶしゃぶして下さったという贅沢な一品でした。



ホワイトコーン、香川の味来もろこし御飯にはグアンチャーレや日本一こだわり卵が入っており、絶品の〆でした。

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生産者のSARAさんはとても元気で愛らしい方で、IL COLLEへの情熱が伝わってきました。

お母様もご一緒に来日されておりましたが、今は兄弟3人がワイナリーを引っ張っているそうです。

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IVS Japan 日本イタリアワインソムリエ 

http://www.ivsjapan.com/

Kyoko Matsuyama

2023年7月 1日 (土)

SOLOITALIAによるテイスティング会では 9社の生産者が参加し、ソアーヴェだけをテイスティングし、発展し続けるソアーヴェの多様性と現状を知るとても良い機会となりました。

LE UVE:ソアーヴェの主なブドウは Garganega (ガルガネーガ)(写真左側)

  30%ブレンド可能なブドウのひとつ Trebbiano di Soave(トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ)(写真右側)

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写真:HP:https://www.ilsoave.com/le-uve/ 


テイスティングワインについて(頂いた資料より)

まず Cantina di Soaveより【POESIE Soave Classico DOC 2022】

ポエジーエ(折々の詩)と名付けたように、リンゴやパイナップルの果実味と爽やかなミネラル感が多くの人の気分を高めてくれる、ウェルカムドリンクにぴったりです。
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次に生産者 Cantina Valpolicella Negrar(ネグラ―ル), ソアーヴェ・クラッシコ地区にあり、ラベル別にインポーターも3社が取り扱うほど日本に馴染みのある生産者です。

Domini Veneti Soave Classico DOC 2021 のシャルドネ、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェをブレンドしたステンレスタンク熟成タイプと Tremenaltoは10%オーク樽3か月熟成をブレンドしたガルガネーガ100%タイプとの明確な違い、前者の白桃のような繊細さ、後者はコクや厚みを楽しむことができます。 

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生産者 Corte Adami コルテ・アダミ

【Soave DOC 2022】広いソアーヴェ地区とはいえ、収穫後のコールドマセラシオンなどの温度管理と澱引きなし2か月置くなどの作業、さらに品種にトレッビアーノを10%加えたことから、果実の熟度を感じさせ、2022の若いヴィンテージにおいても、凝縮感を楽しめます。

一方、【Vigne della Corte Soave Superiore DOCG 2019】は 標高350mにある畑限定で、樹齢約40年のブドウを遅摘み、シュールリーなどを施しています。樹齢を感じない爽やかな酸と少し熟したリンゴの果実味があります。深みを増す熟成を期待したいワインです。

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Corte Canella【La Vero Soave DOC 2022】 生産者コルテ・カネッラはソアーヴェ地区ですが、全て手摘みで収穫し、ブドウの選別を行っています。

また、8月初旬には間引きを行って、色み、アロマ、ストラクチャーのクオリティを高める結果をもたらしています。

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10%トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェを使用しており、収穫後に一部のブドウは20日間乾燥させます。こうしてできるワインは、ガルガネーガ特有の苦みはなく、白い果実とフローラルな香りと味わいが充実します。   

単にソアーヴェと言っても、ここまでコダワリを持って作るとクオリティの高さと個性を表現でき、味わう側の満足度が充足されます。

生産者による説明では、日曜日に友人とのブランチ前に頂きたいワインだそうです。



【Corte Mainente】コルテ・マイネンテ ㈱ノルレェイク・インターナショナルが輸入するこちらは4つのラベルがあり、夏のお食事では前菜からドルチェまで これらのグラスで合わせて楽しみたいです。

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ひとつめは Soave DOC 2019のチェンジェッレ。白い花を思わせる、軽やかさと柔らかさが特徴で、前菜に合わせたい。

Soave Classico DOC 2021のピーニョはステンレスとセメント槽で熟成。アーモンドの風味とコク、ボディーがあります。

Soave DOC 2019のネットロワールは 黄金色で、半分ブドウを陰干しして使用しているため、力強さと上品さのバランスがよく、まろやかな余韻が特徴的。


Recioto di Soave DOCG 2017 のLUNA Nova (新月の意味)レチョートは陰干しさせ、貴腐菌が育ち、特有のシロップ漬けのフルーツの香りが生まれます。上品な甘さはこのまま頂いても良いですし、デザートに合わせて頂きたい。

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Gianni Tessari】
 ジャンニ・テッサーリも日本に馴染みのある人気の生産者といえるでしょう。

SOAVE DOC 2021はステンレスタンクを使用。ソアーヴェの白い花やセージ、酸とミネラルを忠実に表現しています。

それに対して Soave Classico DOC 2020の Perinato は単一畑で 大樽で発酵、8-10か月熟成と樽によって金色の深みのある色あい、そして、アンズのような濃いめの柑橘系フルーツ、ハーブやアーモンドなどの複雑な香り、そしてミネラル感しっかり。

合わせるお食事は一変して、お肉やお魚の燻製調理などの味わい深いお料理にもあわせたい。



【INAMA】 ソアヴェ・クラシコのトップ生産者のひとつ、イナマ社も初代オーナー、ジュゼッペ氏はフォスカリーノの地に畑を購入しましたが、今では3人の息子たちがカルボナーレの地に畑を持ち、独自のエレガントなスタイルのソアーヴェを作っています。

また黒ブドウのカルメネーレのクオリティ向上に最近は力を入れており、フランスからエノロゴも呼んだほどです。

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自然派ワインスタイルのソアーヴェ【ZAMBON】ザンボン

ビオやビオディナミ製法を用いて、いわゆる自然派のワイン造りを行っています。

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Soave Vulcano DOC 2020 はガルガネーガ100%で、ろ過せず、シュールリー10か月熟成。

仕上がりは柑橘の優しい香りとスッキリな味わいがあり、見直された高品質な自然派ワインを目指している事が分かります。

Soave Duello Vulcano DOC 2019

樹齢100年以上というのは特記すべき点です。

クリオマセレーション、天然酵母で30-40日間の発酵とゆっくりブドウが自力で変化していくのを待っているのです。一部セメントタンク使用。

仕上がったワインは柑橘系の香りと黄色い果実のニュアンスがあり、塩味すら感じるミネラル感が充実しています。



SOAVEの産地の概要について  次回のブログで詳細アップします。

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IVS Japan (一社)日本イタリアワインソムリエ  

Kyoko Matsuyama

http://www.ivsjapan.com/

2023年6月12日 (月)

イタリア建国記念パーティに、ご参加下さった皆様ありがとうございました。
『アンティキサポーリ』にてプーリアの料理とワイン、さらにRICARDO CARIA氏によるチェロの演奏は素晴らしかったですね。

イタリア大使館より参加された参事官はプーリア出身という偶然もあり、お料理にワインに絶賛されてらっしゃいました。

参加者の皆さまからも、お料理の内容、お店のサービス、ワイン、コンサートと盛り沢山ながら、とてもご満足頂いたとのご感想を多く頂戴しました。

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こちらにレポートさせて頂きます。

リカルド・カリア氏のチェロによる演奏

お人柄を表す優しい音色に聞き入ってしまいました。建国記念に因んでイタリア国家『L’inno Nazionale Italiano』まで奏して下さいました。

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プーリア州北部 生産者『CAIAFFAカイアッファ』のワインテイスティング

生産者『CAIAFFAカイアッファ』プーリア州北部チェリニョーラの地で カイアッファ家は 代々ぶどう栽培 ワイン造りをしており、現オーナーのマルコと5人の兄妹によって 2015 年にボトリングを開始。オーガ ニック農法 自然との共存にこだわったエレガントなプーリアワインを 情熱を持って生産する 家族経営ワイナリーです。

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①Spumante Myria ミリア Brut
品種 フィアーノ・ミヌトロ 100%   
クリーミーで繊細な持続性のある泡立ち アロマ豊かで青りんごのような果実やアカシアなどの花の香り。
旨みを伴った 酸味と塩味、ミネラルが感じられる、エレガントで心地よい味わい

②Puglia Fiano プーリア・フィアーノ Puglia IGT
品種:フィアーノ・ミヌトロ    
白桃やアンズ、白い花の香り。ミネラルがたっぷりとあり フレッシュな酸と塩味が感じられるアロマティックな味わい。

③Carabus カラブス Puglia IGT
品種:フィアーノ・ミヌトロ 50%・シャルドネ 50% 
パイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツやハーブ の香り。フレッシュで塩味が感じられ、まろやかでしっかりと したボディがあります。

④Troia Rosato トロイアロザート Puglia IGT
品種:ネーロ・ディ・トロイア  
チェリーなど赤い果実や爽やかなハーブの香り。果実味がしっかりとあり、余韻には爽やかな酸味とミネラルが感じられる

⑤Acheta アケータ ロザート Puglia IGT
品種:ネグロアマーロ 
バラなどの花、苺などの甘い果実の香り。適度な酸とミネラルが あり、ドライで丸みのある味わい。

⑥Lampyris ランピーリス Puglia IGT
品種:ネーロ・ディ・トロイア 
完熟した赤い果実、ブラックペッパー、ローズマリーなどの 様々な香り。
口に含むと果実味だけでなく、ミネラルや酸も しっかりと感じられ、エレガントな余韻が長く続く

輸入元:パシフィック洋行株式会社

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プーリア州の郷土料理専門店『アンティキ・サポー

リ』にて山崎シェフのお料理

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TORTINO DI VERDURE CON SCAMORZA

旬の野菜とスカモルツァのトルティーノ  ペコリーノソース

STRACCIATELLA E LAMPASCIONI

プーリア産ストラッチャテッラと“ランパッショーニ”  ムスカリの球根

FOCACCIA BARESE E TARALLI 

プーリア風フォカッチャとタラッリ

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ACQUASALE FREDDA

野菜のアックアサーレ   モンテグロッソ風

RICOTTA DI MUCCA TIEPIDA E CIPOLLA DOLCE

リコッタと赤玉ねぎのマルメッラータ

FRISELLINE CON POMODORINI, BASILICO E CECI

トマトとバジリコ、アンドリア産ひよこ豆の小さいフリセッレ

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MINESTRA DI ORZO, CECI E FUNGHI CARDONCELLI

プーリア産ひよこ豆と大麦、カルドンチェッリ(プーリア産希少キノコ) 

具だくさんのミネストラ モンテグロッソ風

ORECCHIETTE DI GRANI ITALIANI CON VERDURE E SALSICCIA

オレッキエッテ 緑野菜とサルシッチャの郷土料理パスタ

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LOMBETTI ALLE BRACE E RUCOLA
牛ハラミ肉のグリル ルーコラとヴィンコットソース

TIRAMISU’ CON AMARETTI CROCCANTI E GOCCE DI CAFFE’ CALDO
エスプレッソをかけたアマレッティ入りプーリア風ティラミス


SEMIFREDDO AL CROCCANTE DI MANDORLE
プーリア産アーモンドのセミフレッド “ロカンダ・ディ・ヌンノ風”クロッカンティーニ


CASSATA DI RICOTTA E MANDORLE
リコッタとドライフルーツのカッサータ “Antichi Sapori”風

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イタリア大使館より、プーリア出身の参事官がご参加下さり、『Acqua Saleのお料理は現地ではCiardellaと呼ばれている』、『ネロ―ディトロイアのブドウはネグロアマーロよりも黒い色をして、

ボディがしっかりしている、だからこそロザートにぴったりなのです。』などといろいろお話くださいました。

それから、『アンティキサポーリ』は郷土料理を忠実に表現され、お料理の充実度は勿論、サービス品質の高さに感服致しました。

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次回は7/14(金)ディナータイムテイスティング! マルケ州のワインを勉強します。詳細はHPをご覧ください。 http://www.ivsjapan.com/


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Ricardo Caria リカルド・カリア(チェリスト)

  イタリア、サルデーニャ州出身。パレストリーナ音楽院修了後ハンガリー国立リスト音楽院で研鑽を積む。ローマ交響楽団を経てローマ歌劇場オーケストラのチェロ奏者として10年に亘り演奏。2008年同歌劇場のオーディションでは第1位を獲得。オーケストラや室内楽の演奏で世界各地を訪れ、R.ムーティ、C.デュトワ、R.バルシャイ、G.ロジェストヴェンスキーをはじめとする著名な指揮者や音楽家と共演。ザルツブルグ音楽祭など各地の音楽祭に出演。2015年秋より日本在住。

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【日程】6月10日(土)13:00~15:00 (12:30~受付開始)

【会場】ANTICHI SAPORI アンティキ・サポーリ@赤坂見附

        東京都千代田区紀尾井町1−3 東京ガーデンテラス 3F

【会費】会員:11,000円  ビジター:13,000円

ワイン輸入社:パシフィック洋行株式会社