2021年10月10日 (日)

10月レポート 林茂の『和食に合わせるイタリアワイン』講座 

10/9(土)ZOOM開催しましたセミナーは沢山の方にご参加頂き、講座の内容も充実した興味深いもので、皆さまにご満足いただけたようで嬉しく思います。

☆彡 イタリアでの最初のお仕事はサントリーのビールやウィスキーを販売されていたようですが、レストランを任されたことにより、食とワインの重要性に気づかれ、今のワインビジネスに至るのだそうです。

☆彡 ご質問の中に、チリなどのワインと価格競争ではなく、イタリアワインの価値を見出すにはどうしたらよいものか。といった疑問にも、やはり、イタリアには食文化が歴史と共に根付いており、その豊かさは南米などの販売目的だけで作られるワインとは大きな差があると仰ってました。

☆彡 そこでイタリア料理と概念が似ている日本料理でもイタリアワインを合わせることが、もっと当たり前になる可能性を秘めており、本に書いてみなさんに説いてらっしゃるそうです。

☆彡 イタリアは横の広がりが強く、食、音楽、ファッション、デザイン、車、そして人・・・それら個々にイタリアワインを掛け合わせていければ、提案の場も増えるのではないかと思いました。

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☆彡『天ぷら』の語源はTEMPORA(テンポラ)イタリア語の意味は四旬節の四季の祈りと断食を行う3日間。

つまりお肉を食べない時期という意味に繋がり、基本的に野菜や魚を揚げて頂くこの料理が、ポルトガルから伝わったのだそうです。

☆彡 ウナギの蒲焼には山椒は強すぎるため、コショウにすればバルベーラやネロダーヴォラなど合わせられます。

☆彡 焼き魚に合わせる時は、和からしがお勧めです。

☆彡 ロゼワインはコース料理で一本で合わされたい時に便利です。また生ハムとの相性が良い。

☆彡 フランス他他国と違ってイタリアは、豊富な土着品種で作る個性的なワインを楽しめる。



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みなさま ご参加ありがとうございました。


(講座内容)

第1部】林茂がイタリアワインの歴史~今~未来を語ります。

ワイン発展の軌跡、そして今後の動向を、82年からイタリアワインに携わってきた体験談を交えて、ワイン人生を語っていただきます。

【第2部】著書『和食に合わせるイタリアワイン』を使用し、テイスティングを実践しながら、和食とのアッビナメントについて学びます。

ワイン3種類と書籍は費用に含まれており、大変魅力的な講座です。

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【テイスティングワイン】※パシフィック洋行㈱

①泡:PROSECCO DOCG  プロセッコDOCG

②白:Soave Classico DOC ソアヴェクラッシコDOC

ヴェネトの有名な生産者『INAMA』のソアヴェクラシコ。手摘み収穫したぶどうを除梗、破砕。4-12時間マセラシオンを行い、プレス。ステンレスタンクで発酵、熟成。翌春に軽くフィルターをかけボトリング。
透き通った黄色。エレガントで繊細なカモミール、アイリスなどの甘い花の香り。ミネラルと酸のバランスが良く、余韻にはアーモンドの風味があります。

③ロゼ:Puglia IGT トロイア・ロザート

今注目のBIOの家族経営ワイナリー『カイアッファ(Caiaffa)』

プーリア州北部チェリニョーラで、カイアッファ家は代々ぶどう栽培、ワイン造りをしており、現オーナーのマルコと5人の兄妹によって2015年にボトリングを開始。オーガニック農法、自然との共存にこだわった、エレガントなプーリアワインを情熱を持って生産しています。