今年最後のLTTはカンパーニャ州のワインをテーマに開催!
IVS初となる会場『ワイン食堂PASTARS』にて、アットホームな雰囲気の中、お楽しみいただきました。
テーマ:カンパーニア州のワイン
カンパーニアを代表する3つの白ブドウの品種の比較テイスティン
泡は、ファランギーナ種。
白ワインは、同じ造り手の同じヴィンテージ、同じ醸造方法での比
カンパーニアを代表する黒ブドウのアリア種の地域違いのテイステ
さて、皆さんのお好みは?
カンパーニア州の位置の確認
イタリア半島の南西部に位置するカンパーニア州は、北はラツイオ
固有品種が多い州の1つで、ギリシャの植民地マグナ・グラエキア
西ローマ帝国減亡後、東ゴート族、ランゴバルド族の支配を経て、
今回のテイスティングして頂く生産地
<<アヴェリーノ県イルピニア地方>>
3つのDOCGがあり、「タウラージ」、「フィアーノ・ディ・ア
冷涼産地であるため北イタリアワインのようだと言われている。
タ
ティレニア海の影響を受けて温暖で、季節風が顕著に現れる。冬は
土壌は、古くからの堆積層と、ヴェスヴィオ火山の火山灰とで構成
<<カゼルタ県ファレルノ>>
北にあるラツィオ州(ローマがあるところ)に近いカンパーニア州
細かい砂質で白い色調の火山性石灰質土壌。水の少ない土地だから
ここは、古代ローマ時代、「ファレルヌム」と言う銘酒が生まれた
<<サレルノ県チレント>>
サレルノ県の中部・南部一帯にあたり、ティレニア海沿岸地域には
南イタリアの重要な観光地のひとつである。1991年には、ヴァ
カンパーニア州南東の広がる広大な地域のDOCの、赤・ロゼ・白
今回は、お出ししませんがナポリ県ヴェスヴィオ産地で有名なワイ
このワインについて、なぜキリストの涙という名称の由来は? 赤ワイン?白ワイン?
由来は、一説によるとサターンが、神の国の「土地」を持って逃げ
ところが、この街の人々は悪の限りを尽くしていたため、天上から
涙だから、白? いやキリストの血はワインだから赤? いや実は、両方あります。
白ワインは、Coda di Vorpeコーダ ディ ヴォルペ種 (ぶどうの房が長い形から「キツネの尻尾」と呼ばれる)
赤ワインは、Piedirosso ピエディ ロッソ種 (ぶどうが熟すと梗が赤くなることから「赤い足」と呼ばれる)
今回の生産者の紹介
【フェデリチャーネ・モンテレオーネ社】 (1番目のワイン)
カンパーニャ州ナポリ近郊のマラーノにあります。
同社は約800年前イタリア南部のシチリア島を含む広大な地域を
創業者であるアントニオの時代からこの地で愛飲されているグラニ
【マストロベラルディーノ社】 (2,3番目のワイン)
イタリア、カンパーニャ州、ヴェスヴィオ火山の麓に位置する、1
ワイン造りの歴史そのものはなんと1750年頃から脈絡と続いて
2代目当主であるピエトロ氏が「マストロ=名匠」という称号を得
時代の波の中で、周囲のワイナリーが国際品種に植え替えを行う中
テロワールを重視し、量より質を求めたワイン造りの道を歩んでい
【ヴィッラ・マティルデ社】 (4番目のワイン)
カンパーニア州カゼルタ県チェッロレ。創業は、1965年。
ナポリから海岸線に沿って北へ1時間ほど車を走らせたローマとナ
このあたりはかつて“ファレルノ”と呼ばれた土地で、古代ローマ
オリーブオイルや野菜、そして高品質ワインの産地として有名な土
古代ローマ帝国の歴代皇帝たちはカプリ島やソレント半島に別荘を
調達して旅を続けたそうです。しかし、いつしか大きな町や港も影
フランチェスコ・パオロ・アヴァッローネは、ファレルノのワイン
【ルイージ・マッフィーニ社】 (5番目のワイン)
マッフィーニは元来この地でブドウ栽培を長きにわたって行なって
原生品種にこだわり試行錯誤を繰り返しながら、着実に16haに
マッフィーニをはじめ、このチレント地域の個人生産者は幾多の個
畑は、海岸線に隣接したカステッラバーテの地は、潮風の抜ける特
まさにアリアーニコに最適な土壌。
マッフィーニの目指したワインスタイルは、どれも南イタリアの恵
ワイン造りをするワイナリー。
【ワインリスト】
①ワイン名:フレグレオ NV 12.0%
メーカー:フェデリチャーネ モンテレオーネ社
産地:カンパーニア州
ブドウ品種:ファランギーナ100%
醸造:ナポリ県コッリーナ・ディ・カマルドーリの畑よりぶどうを
特徴:輝きを帯びた黄色がかった麦わら色。細やかで持続性のある
味わいは、フレッシュな果実味と程よい酸味で優しい口当たりでバ
料理:アペリティーヴォ、アンティパスト、ペペロンチーノのパス
②ワイン名:グレコ・ディ・トゥフォ DOCG 2018 12.5%
メーカー:マストロベラルディーノ社
産地:カンパーニア州
ブドウ品種:グレコ 100%
醸造:ブドウを収穫後、発酵、熟成はステンレスタンク(ブドウが
特徴:ストローイエロー。洋ナシ、白桃、白い花のフレーバーに、
味わいは、ミネラリティで、フレッシュな軽快な果実味と伸びやか
料理:アンティパスト、地鶏のソティやタコのワイン煮。
③ワイン名:フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ DOCG 2018 12.5%
メーカー:マストロベラルディーノ社
産地:カンパーニア州
ブドウ品種:フィアーノ 100%
醸造:ブドウを収穫後、発酵、熟成はステンレスタンク(ブドウが
特徴:シトラスや白い花のアロマに加え、洋ナシ、アプリコット、
味わいは、ふくらみのあるフレッシュな果実で蜜蝋のような甘やか
料理:カプレーゼ、ボンゴレビアンコ、魚介のサラダに合わせる。
④ワイン名:アリアニコ・カンパーニア 2014 13.5%
メーカー:ヴィッラ・マティルデ社
産地:カンパーニア州
ブドウ品種:アリアニコ 100%
醸造:ブドウは10月下旬に収穫し、除硬・破砕後、果皮とともに
ステンレスタンクと伝統的な樽(大樽)で3ヶ月熟成。
特徴:輝きのあるルビーレッド色。チェリー、プラムの果実の香り
味わいは、芳醇な果実味とシルキーなタンニン、広がりのある酸味
料理:ラグーソースのパスタや、肉料理全般に合わせる。
⑤ワイン名:クレオス・チレント・アリアニコ 2016 14.0%
メーカー:ルイジ・マッフィーニ社
産地:カンパーニア州
ブドウ品種:アリアニコ 100%
醸造:ぶどうを収穫し、ステンレスタンクで発酵し、アリエ産バリ
特徴:濃いルビーレッド色。ブラックチェリーやざくろのような香
味わいは、ふくよかで豊かな果実味とシルキーなタンニン、調和の
料理:肉料理全般、中華料理、ウオッシュタイプのチーズに合わせ
(瀬戸)
【ワインにあわせるお料理】
次回は2019年最後のイベント、12月28日(土)忘年会・ディナータイムテイスティングを行います。
イタリアワインと串揚げ料理を合わせます。是非ご参加お待ちしております。
(IVS Japan事務局)
■■■ 12月 LTT ランチタイムテイスティング
テーマはカンパーニャ州のワイン
【会費】IVS会員: 3,500円 ビジター:5,000円
※当日の入会で会員価格が適用されます。
※キャンセルチャージ:12月4日(水)~100%