2019年9月18日 (水)

9月のLunch Time Tasting レポート~マルケ州のワイン~

9月は1ヶ月ぶりのLTT開催でした。
IVS Japan法人会員アプレヴ・トレーディング(株)よりマルケ州のワイン5種類を、
IVSでは初の会場となるフィリの横山シェフのお料理に合わせてテイスティングいたしました。
 
 

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テーマ:マルケ州のワイン

マルケ州の位置の確認
イタリア半島中部に位置するマルケ州は、北はエミリアーロマーニャ州、西はトスカーナ州とウンブリア州、南はアブルッツォ州とラツィオ州に接しており、東にはアドリア海が広がっている。

西はアペニン山脈、東はアドリア海に挟まれて、南北に細長く延びる州で、海岸線173km、69%が丘陵地帯、31%が山岳地帯で、平野部はほとんどない。
帯状の低い丘陵地帯が続き、海風や川風の影響を受けてすばらしいミクロクリマを生み出す。

気候は、地中海性気候だが、アンコーナより北は大陸性が強くなる。

土壌は主に石灰岩土壌。

2017年の栽培面積15,476ha、ワイン生産量859,950hl 赤48%、白52% アブルッツォ州は、逆に赤が多い。


白ぶどう
ヴェルディッキオ:由来 緑がかった小さなブドウ。栽培が容易で多産、病気に強い。
         ヴェネト州トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ、ラッツィオ州トレッビアーノ・ディ・ヴェルデ
         ヴェルディッキォ・イエジは、すぐに開き、飲みやすいタイプ 海のヴェルディッキォ
         ヴェルディッキォ・マテリカは。閉じたワインが多く、厳格さを持つタイプ 山のヴェルディッキォ
ペコリーノ:マルケ州とアブルッツォ州
パッセリーナ:シトラスやトロピカルフルーツなど華やかな香り。
       しっかりした酸を持つペコリーノ、華やかでフローラルな香りを持つパッセリーナ
ビアンケッロ:マルケ州の北部で栽培 フレッシュ早飲みタイプのワイン。

黒ぶどう
サンジョベーゼ:マルケ全体の21%の生産で多くのクローンが存在する。
モンテプルチアーノ:マルケ全体の19%の生産でアブルッツォに近い南側で多く栽培され最も重要な品種である。その他の州は、アブルッツィオ州、ウンブリア州、プーリア州。
ヴェルナッチャ・ネーラ:歴史の古い品種でスパイシーさが特徴。20世紀に入り評価も高まるが生産量が少なく地元消費。
クリマラ:歴史の古い品種で現在はアンコーナ県、モッロ・ダルバ周辺でのみで栽培される珍しい黒ブドウ 強いアロマを持つ。

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【本日のワインリスト】

①ワイン名:アルタマレア パッセリーナ・ブリュット   NV  12% (アルタマレアとは、満潮という意味)
メーカー:チウチウ社
産地:マルケ州
ブドウ品種:パッセリーナ 100%
醸造:ぶどうを収穫して、低温で醸しステンレスタンクにて一次発酵し、25日間シャルマ方式で発酵後、3か月シュール・リー。 
特徴:輝きのあるストローイエロー。柑橘系のフレッシュな香り、青リンゴやフローラルな香り。
   味わいは、さわやかな果実味と酸味のバランスが非常によく、ほろ苦いミネラル、透明感があり清々しいスパークリングワイン。
料理:アペリティーヴォ、魚貝料理。

②ワイン名:テバルド マルケ・ビアンコ  IGP 2018 13% 
メーカー:チウチウ社
産地:マルケ州
ブドウ品種:シャルドネ75% ソーヴィニヨン・ブラン15% ピノ・グリージョ10%
醸造:8月中旬にブドウを収穫後、プレス前に低温浸漬、ステンレスタンクで天然酵母で発酵、5か月間ステンレスタンクで熟成。
特徴:濃いオレンジがかったイエロー。熟した洋ナシ、白桃、アカシヤの蜂蜜の香り。
   味わいは、しっかりした果実味と伸びやかな酸、塩味のミネラル、後味に苦みを感じるフレッシュな白ワイン。        
料理:アンティパスト、白身のお肉料理、魚貝料理 天ぷら。

③ワイン名:ヴェルディッキオ・デル・ポッツォ・ブオーノ DOC  2016  13.5% 
メーカー:ヴィカーリ社  アンコーナの西 モロ・ダルバにある家族経営
産地:マルケ州
ブドウ品種:ヴェルデッキオ100%
醸造:9月下旬から10月にかけて手摘みでぶどうを収穫し、温度コントロールしながら自然発酵し、シュールリーで2か月熟成後、1か月の瓶熟成。
特徴:緑がかったストローイエロー。柑橘系の香り、白い花の香り、フレッシュハーブの香り。
   味わいは、グレープフルーツや生アーモンドのようなナッツ。フレッシュで豊かな果実味、伸びやかな酸と後味に塩味と苦みが全体を引き締めた辛口白ワイン。
料理:魚貝のカルパッチョ、野菜のフリットに合わせる。

④ワイン名:ロザート マルケ IGP 2018  13%
メーカー:チウチウ社
産地:マルケ州 
ブドウ品種:モンテプルチアーノ50% サンジョベーゼ50%
醸造:オーガニック畑のぶどう収穫後、温度コントロールしながら一晩スキンコンタクト、白ワインを造るように直接圧搾方式で発酵し、ステンレスタンクで6か月熟成。清澄はしない。
特徴:鮮やかな濃いピンク色。フレッシュなチェリーやイチゴの香り、バラの花のフローラルな香り。
   味わいは、ソフトな口当たりで、豊かな果実味と酸味のバランスがよく。後味に苦みで全体的にしまったバランスがとれた辛口ロゼワイン。
料理:グリルした野菜、ピッツァ、パニーニに合わせる。

⑤ワイン名:オピドゥム マルケ・ロッソ IGP 2014  15% 
メーカー:チウチウ社
産地:マルケ州
ブドウ品種:モンテプルチアーノ100%
醸造:オッフィーダとアクアヴィーヴァ・ピチェーナのオーガニック畑(標高300m)からのブドウを20日間スキンコンタクトとマセレーション、MFL発酵。
   30%バリック、70%を10hl特注ピッコラ・バリック(仏産)で12か月熟成。その後6か月の瓶熟。
特徴:チェリーレッドからガーネット色。カシス、ブラックチェリー、熟したプラム、コーヒー、ドライローズ、タバコ、なめし皮、甘草、クローヴ、コショウなど複雑な香り。
   味わいは、凝縮した果実味とシルキーで豊富なタンニン、調和のとれた酸味でバランスがとれたしっかりした骨格のある辛口赤ワイン
料理:ジビエ肉料理、少し熟成がすすんだチーズ。

(瀬戸)

【お料理】

Antipasto misto:帆立の風味が凝縮しているInsalata di Risoや、珍しい夕顔瓜も。
 
Primo: ペンネ・アッラ・プッタネスカ
 

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10月のLTT(ランチタイムテイスティング)も、初の会場となる池袋のKANDOで開催いたします。

次回もご期待下さいませ。

(IVS Japan事務局)


■■■ 9月LTT ランチタイムテイスティング  テーマ『マルケ州のワイン』  

 
~IVS Japan法人会員アプレヴ・トレーディング(株)のマルケ州のワイン5種類~
フィリの横山シェフのお料理に合わせて、ワインは泡、白2種、ロザート、赤の計5種類をテイスティングします。

 【日程】9月14日(土)13:00~15:00 (12:45開場) 

 
【場所】FIGLI di Cento anni
   東京都渋谷区道玄坂1-22-12 和孝渋谷ビル1F
  京王井の頭線 神泉駅 徒歩3分 
  JR 渋谷駅ハチ公口 徒歩8分  
 

【会費】IVS会員: 3,500円 ビジター:5,000円  

    ※当日の入会で会員価格が適用されます。

    ※キャンセルチャージ:ワイン搬入日程上、9月11日(水)~100%