2018年11月 2日 (金)

10月DTTヴェネト州のBIO生産者「FIDORA」メーカーズ・ディナー

10月31日開催 ディナータイムテイスティング

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テーマ:「FIDORA フィドーラ」メーカーズ ディナー


当日は、ヴェネト州からFIDORAフィドーラ社の4代目当主のイケメンのエミリオ・フィドーラ氏を
お迎えして彼の造るワインとセントベーネシェフ加藤氏から特別にヴェネト州の料理を季節の食材を取り入れながらつくっていただきました料理を堪能しながらの会です。
また、今回はワインの比較テイスティングなんと赤ワインは3つのグラスを用意していただき
ヴァルポリチェッラ、リパッソ、アマローネの造り方の違いの説明を受けながらのテイスティング。
エミリオ氏も最初からワイン対する熱い思いを語っていただいて終了時刻をかなり過ぎてしましたが
みなさんの最後までワインと料理を楽しんでいただいたと思います

さて、簡単にヴェネト州について
州の北側はアルプス山脈、北西にはドロミテ渓谷、西側は、ガルーダ湖、東側はアドレア海に接している。
2000年以上の昔からローマ帝国、ヴェネチア共和国など長い歴史を通してぶどうの栽培が続けられている。
<コネリアーノ丘陵> 1番目のワイン(プロセッコ)
ドロミテ渓谷に面した丘陵地帯は、夏は涼しく比較的過ごしやすい気候。夜間に山からの冷たい風がアロマを形成。
土壌は、化石が多く見つかるため、古代は海底でそこが隆起したと考えられている。
そのため、海由来の豊富なミネラル分が含まれています。
<ヴェローナ北部> 2番目からのワイン(ただし、白ワインについては海側の畑から)
西にガルーダ湖が広がる丘陵地帯で、ドロミテ渓谷に近くとても古い地質なため複雑な土壌を形成している。
火山性の土壌もさまざまあり点在しており鉄分、マンガンが非常に多く含まれている。

<日本で知られている代表ワイン>
白ワイン
 プロセッコ:世界で一番売れているスパークリングワイン
 ソアヴェ
赤ワイン
 ヴァルポリチャッラ
 バルドリーノ

生産者について 
・フィドーラ家が家族中心で経営。現当主のエミリオ・フィドーラ氏は4代目。
 自社スタッフのみで自社畑ブドウの管理を徹底し、説明のできるワインを造ることをモットーとしている。
・1920年に創立。オーガニックを宣言したのが1974年で、ヴェネト州では初と言われている。
・大地をいたわり生物多様性を維持することが、健康なぶどうの生育、ひいてはおいしいワイン造りに
 繋がると確信し、中世の修道僧たちが造ったバイオダイナミックの畑をその形のまま踏襲している。
 草地、生垣、雑木林、池など、畑ではない部分が所有地(260ha)の4割(100ha)をも占め、生態系を守っている。
 これらで囲まれたブドウ畑(160ha)にはウサギ、キツネ、アヒル、様々な渡り鳥達が集まるありのまま土地にしている。
・彼が造るヴァルポリチェッラについて、品種は3つのみを使用して同じぶどうを使用する
 その品種は、以下のものである。
コルヴィーナCorvina:皮が厚く色が濃い、アロマティック(チェリー、スミレ)、高い酸、低めのタンニン
    コルヴィノーネCorvinone:Corvinaより粒が大き
    ロンディネッラRondinella:軽いタンニン、色の補助、甘味、Corvinaを和らげる。

    他の生産者は使用するが、彼は以下の品種は使わない。
    モリナーラMolinara:皮の色が淡い、果実味、酸味、スパイス。(10%まで)
    オゼレッタOseleta:古代品種 皮が厚く色が濃い フラワリー、骨格、強い果実味とスパイス
    クロアティーナCroatina:タンニン
3つのヴァルポリチェッラの造りは、以下のとおり
ヴァルポリチェッラは、ぶどうを9月中旬~10月中旬に収穫、ステンレスタンクで発酵、熟成させる。
アマローネは、ぶどうを9月中旬~10月中旬に収穫、収穫後3、4ヶ月間乾燥させ、水分を50%までにして糖度を上げたぶどうを絞って発酵(高いアルコール度数にも耐えられる酵母を使用)、その後、アリエ産フレンチオーク小樽と500L中樽で40ヶ月前後熟成させる。
リパッソは、上記のアマローネの澱引きした後の樽に残った澱があり、その中にまだ糖分があるためそこにヴァルポリチェッラを20日間入れ、二次発酵させる。

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【ワインリスト】
①ワイン名:テヌータ・チヴラネッタ プロセッコ スプマンテ ブリュット NV DOC  11% 人気度(11/20名) 
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:グレラ 100% 
醸造:ぶどうを9月初旬~中旬に早摘みと成熟したものと収穫、1次発酵はステンレスタンクで発酵させ、シャルマ方式で
   2次発酵する際に早摘みしたブドウのモスト加え8週間という長い発酵。
   残糖: 8.9g /L
特徴:淡いレモンイエロー。青リンゴ、白桃の香り、白い花の香り
   味わいは、果実味とすっきりとした酸、塩味のミネラルと後味に若干の苦みが感じられるスプマッテ。
料理:アンティパスト、魚、チーズ料理に合わせる。


②ワイン名:テヌータ・チヴラネッタ ピノ・グリージョ  2015 DOC  12%  人気度(6/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:ピノ・グリージョ 100%
醸造:ぶどうを8月中旬~下旬に収穫して、除梗後、低温でマセレーション。温度管理されたステンレスタンクで発酵、熟成。
   土壌は、石灰質と粘土質
特徴:淡いレモンイエロー。青リンゴ、白い花、ミネラルの香り。
   味わいは、フレッシュな果実味と伸びやかな酸があり、テロワークの影響か塩味のミネラルがある辛口の白ワイン。
料理:アンティパスト、タコやイカのパスタ、魚貝料理に合わせる

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③ワイン名:テヌータ・チヴラネッタ シャルドネ  2015 DOC   12%   人気度(9/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:シャルドネ 100%
醸造:ぶどうを8月下旬~9月上旬に収穫して、ステンレスタンクで発酵、熟成させる。
特徴:緑がかったストローイエロー。柑橘の香り、フラワーな香り
   味わいは、果実味と程よい酸味、口当たりの優しいバランスのとれた辛口白ワイン。
料理:白身の肉料理、シーフード料理全般に合わせる。


④ワイン名:モンテ・タボル ヴァルポリチェッラ DOC  2014   12.5% 人気度(6/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:コルヴィナ60%、コルヴィノーネ25%、ロンディネッラ15%
醸造:標高220-250mの大理石質土壌の畑からぶどうを9月中旬~10月中旬に収穫、ステンレスタンクで発酵、熟成させる。
特徴:輝きのあるルビーレッド。チェリー、白コショウ、甘草やシナモン、クローヴなどスパイスの香り。
   味わいは、優しく果実味、シルキーなタンニンで、酸味もしっかり残してチャーミングな赤ワイン。
料理:トマト系パスタ料理全般に合わせる。

⑤ワイン名:モンテ・タボル リパッソ DOC  2015   14%  人気度(6/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:コルヴィナ60%、コルヴィノーネ25%、ロンディネッラ15%
醸造:標高220-250mの石質土壌のヴィオディナミ栽培からぶどうを9月中旬~10月中旬に収穫、アマローネの熟成後の澱を残した樽に
   ヴァルポリチェッラを20日間入れおき、二次発酵させたもの
特徴:濃いルビーレッド。ブラックベリー、黒スグリ、プラム、甘草やシナモン、クローヴなどスパイスもあり複雑な香り。
   味わいは、凝縮した果実味、シルキーなタンニンで、酸味とのバランスがよい赤ワイン。
料理:ラグーのパスタ料理、中華料理。

⑥ワイン名:モンテ・タボル アマローネ DOCG  2010   16% 人気度(17/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:コルヴィナ60%、コルヴィノーネ25%、ロンディネッラ15%
醸造:標高220-250mの石灰質の堆積土壌のヴィオディナミ栽培からぶどうを9月中旬~10月中旬に収穫、収穫後3、4ヶ月自然乾燥させ
   約半分の水分が失われたブドウを絞って発酵、その後、アリエ産フレンチオーク小樽と500L中樽で40ヶ月前後熟成。
特徴:濃いレッドで淵は若干のガーネット。ブラックベリー、ザクロ、黒糖、アイリス、甘草やシナモン、クローヴなどスパイスの香りもあり複雑。
   味わいは、凝縮した果実味、シルキーで豊富なタンニン、上品な酸味とやさしい甘味も持った力強い赤ワイン。
料理:肉料理、熟成したチーズ。

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⑦ワイン名:テヌータ・チヴラネッタ モスカート スプマンテ ドミ・セック  NV  10%  人気度(14/20名)
メーカー:フィドーラ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:モスカート ジャッロ 100%
醸造:ぶどうを9月中旬に早摘みと成熟したものと収穫、1次発酵はステンレスタンクで発酵させ、シャルマ方式で
   2次発酵する際に早摘みしたブドウのモスト加え発酵させる。
   残糖: 45g /L
特徴:淡いストローイエロー。マスカット、白桃、パイナップル、フラワリーの香り。
   味わいは、やや甘口で果実味と生き生きとした酸があり、ヨーグルトのフレーバで後味に苦みもあり
   アスティスプマントとは異なった素晴らしいスプマッテ。
料理:デザート感覚、ナッツ、フォワグラのテリーヌ、キノコのバターソティに合わせる。


【Dinner Time Tasting】  

ヴェネト州のBIO生産者「FIDORA」メーカーズ・ディナー

努力の鬼、エミリオ・フィドーラ(4代目当主)を迎え、 ヴァルポリチェッラ、リパッソ、アマローネ など素晴らしいワインが7種類テイスティング頂けます。

【日程】10月31日(水)19:00~21:00

【場所】セントベーネ (外苑前)

    渋谷区神宮前3-1-28 ベルタウン青山2階

【会費】IVS会員: 7,500円 ビジター:8,500円 

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【協賛】オーガニックワインの輸入販売に特化したインポーター(株)岸本様 

生産者フィドーラについて

■1920年創立。家族経営。オーガニック宣言が1974年でヴェネト州では初。

 説明のできるオーガニックワインを造りたいと100自社生産。

■大地をいたわり生物多様性を維持することが、健康なぶどうの生育、おいしいワイン造りに繋がると確信している。中世に修道僧たちが造ったビオディナミの畑をそのまま踏襲。

■ヴェネトはドロミテの山々と海にはさまれ、湖、川がもたらす水に恵まれる豊かな地域で、2000年以上昔からぶどう栽培が続けられている。

■動画:美しい自然に囲まれた畑をぜひご覧ください→VIDEO