2018年10月14日 (日)

10月Lunch Time Tastingレポート~アブルッツォ州のワイン

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10/13ランチタイムテイスティング 

東北の新鮮な食材を生かしたイタリア料理を提供する、IVSでも人気の恵比寿ALMAで開催致しました。ワインはBianco 2種類、Rosato、Rosso 2種類を順に解説しながらテイスティング。

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テーマ:アブルッツォ州のワイン

アブルッツォ州について、州都は、ラクイラ。
イタリアの中部のアドリア海沿岸に位置する。
北は、マルケ州、南はモリーゼ州、西は、アペニン山脈(ラツィオ州)、東は、アドリア海。
州全体の65%が山岳地帯、1%が平野で、残りの34%が丘陵地帯でここでブドウを栽培している。
グラン サッソ山塊のコルノ・グランデは、アペニン山脈(イタリアの中で)の最高峰で2912m。
マイエッラ山塊のモンテ・アマーロも高く2793mを有する州である。
気候は、地中海性気候で温暖な気候(夏は暑く乾燥、冬は、温暖で雨が多い)しかし、内陸部では、標高も高くため冷涼。
そのため、ぶどう畑は、海と山の両方の影響を受け、日当たりのよい丘陵地帯ではブドウがすくすく育ち、山からの冷涼な風により良質のアロマが形成される。
県別に見てみると
北側のテラーモ県は、凝縮感かあり、濃厚で長期熟成向きのワインが生産される。
2003年にテラーモ県の丘陵地のコツリーネ・テラマーからのワインがモンテプルチャーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネDOCG。
規定は、モンテプルチヤーノ種90%以上、サンジョヴエーゼ種10%以下で木樽で12ヶ月以上、瓶熟も含めて24ヶ月以上の熱成を必要なワイン。
その下のペスカーラ県の丘陵地帯は、調和の取れたエレガントなワインが生産される
さらに下のキエーティ県は、大量生産で有名、75%がここで生産されている。しかしながら昼夜の寒暖差が大きいマイエッラ山塊近くでは、
凝縮感のあるワインが生産される。今回は、ここの生産者です。
生産者は、コッレフリージオ。キエーティ県のフリーザにある。
母なる大地、健全なぶどう、手入れの行き届いたぶどう畑をモットーに3代目にあたる2人の若者
(アメデオ・デ・ルーカとアントニオ・パトリセッリ)が先代の意思を引きついて、ワインへの情熱を
持った地元行政の幹部と共にフリーザ丘陵地で2004年に設立。
マイエッラ山脈とアドリア海に挟まれたぶどう栽培に最適な環境の
最新技術を導入し、素晴らしい成果を見せ、テロワールを反映させている。
ぶどう畑は粘土と石灰岩土で3つの場所に分かれていてトータル35ヘクタールを有する。
1.バレ・デル・モロ 12ヘクタール
  モロ・バレーの中心にあり、テラスからは、マイェッラ山塊から海岸に及ぶ谷を見渡せる所。
  ブドウの種類:モンテプルチャーノとトレビアーノ。
2.モレシネ  12ヘクタール
  オルトナの間の穏やかな丘と海を見渡している側の上のトロそばで石の多い土地。
  ブドウの種類:モンテプルチャーノとトレビアーノ。
3.ジュリアーノ・テアチーノ 11ヘクタール
  マイェッラ山塊の後でヴェンナ川の谷合の丘陵地帯。山と谷によって赤粘土とミクロクリマが形成される。
  ブドウの種類:モンテプルチャーノとペコリーノ。



代表的な白ぶどう
トレビアーノは、フレッシュで爽やかなワイン。主に海岸地帯で栽培されている。
トレビアーノはローマ時代からフランスのユニ・ブランとして知られており、コニャックとアルマニャックの原料で世界で最も広く植えられた品種
クローンも多くボンビーノ、トレビアーノ・トスカーノ、トレビアーノ・ソアヴェがある。
代表的な黒ぶどう
モンテプルチアーノは、しっかりとした果実味を持つストラクチャがしっかりある品種で、州の全域で生産できる。
大きく分けて、海側は、グラマーでしっかりした酒質。山側は、ミネラルでエレガントの酒質になる。

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いかのマリネとアマトリチャーナ

セコンドは羊の煮込み ポレンタ添え

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【ワインリスト】

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①ワイン名:トレビアーノ ダブルッツオ DOC 2017   12.5%  
メーカー:コッレフリージオ社
産地:アブルッツォ州 バレ・デル・モロ
ブドウ品種:トレビアーノダブルッツォ 100%
醸造:9月末の10日間でぶどうを収穫。除梗後、低温でマセレーション。温度管理されたステンレスタンクで発酵。
   土壌は、石灰質の混成土壌。残糖: 2.5g /l
特徴:緑がかったストローイエロー。洋ナシ、トロピカルフルーツ、白桃、青リンゴ、白い花の香り。
   味わいは、果実味と生き生きとした酸と塩味のミネラルが感じられ、フレッシュでバランスが良い。後味に苦みがあり全体を引き締めている。
料理:アンティパスト、野菜バーニャカウダ、魚貝料理に合わせる


②ワイン名: ペコリーノ 2016 IGT  13.5%  
メーカー:コッレフリージオ社
産地:アブルッツォ州 ジュリアーノ・テアチーノ
ブドウ品種:ペコリーノ 100% 
醸造:9月末の10日間でぶどうを収穫、除梗後、低温でマセレーション。温度管理されたステンレスタンクで発酵。
   残糖: 3.87g / l
特徴:淡いレモンイエロー。レモン、青リンゴ、白桃の香り、緑茶の香り、オレンジの花の香り。
   味わいは、果実味とすっきりとした酸、塩味のミネラルと後味に苦みが感じられる白ワイン。
料理:アンティパスト、魚、チーズ料理に合わせる。


③ワイン名:コッレフリージオ ロゼ  2017   13%  
メーカー:コッレフリージオ社
産地:アブルッツォ州
ブドウ品種:モンテプルチャーノ 100%
醸造:10月の1週目にぶどうを収穫して、除梗後、低温でマセレーション。温度管理されたステンレスタンクで発酵。
特徴:きれいな薄いピンク色。チェリー、スモモの香り。。
   味わいは、フレッシュな果実味と伸びやかな酸があり、辛口のロゼワイン。
料理:アンティパスト、タコやイカのパスタ、魚貝料理に合わせる


④ワイン名:モンテプルチャーノ・ダブルッツォ DOC 2015   13.5% 
メーカー:コッレフリージオ社
産地:アブルッツォ州
ブドウ品種:モンテプルチャーノ 100%
醸造:ぶどうを10月中旬に収穫して、約15~20日間スキンコンタクトを行う伝統的手法でステンレスタンクで熟成。
特徴:明るいルビーレッド色。ブラックチェリー、オレンジピールの香り、甘草、ハーブの香り。
   味わいは、みずみずしい果実味と程よい酸味と細かなタンニンがあり、口当たりの優しい赤ワイン。
料理:BBQ料理、チーズ、トマトソースのパスタに合わせる。


⑤ワイン名:セミス モンテプルチャーノ・ダブルッツォ DOC  2010   14.5% 
メーカー:コッレフリージオ社
産地:アブルッツォ州
ブドウ品種:モンテプルチャーノ 100% 樹齢21年
醸造:ぶどうを畑で乾燥させてから収穫、長期スキンコンタクトを行う伝統的手法で、フランス産オークのバリックで18か月の熟成、その後12カ月のビン熟成で出荷
特徴:ルビーレッド。ブラックベリー、黒スグリ、ザクロ、プラム、黒コショウ、甘草やシナモン、クローヴなどスパイスの香り。
   味わいは、凝縮した果実味、シルキーなタンニンで、酸味もしっかりあり、スパイシーで力強い赤ワイン。
料理:肉料理、ラグーのパスタ料理。

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(IVS Japan事務局)


【Lunch Time Tasting】 ランチタイムテイスティング 満席御礼! 

テーマ『アブルッツォ州のワイン』

東北の新鮮な食材を生かしたイタリア料理を提供する、IVSでも人気の恵比寿ALMAで開催致します。

ワインはBianco 2種類、Rosato、Rosso 2種類を順に解説しながらテイスティング。

【日程】10月13日(土)13:00~15:00

【場所】ALMA (恵比寿)    

【会費】IVS会員: 3,500円 ビジター(非会員):4,500円  

 ※当日の入会で会員価格が適用されます。
 ※キャンセルチャージ:前日及び当日のキャンセルは100%