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2018年2月23日 (金)

2月のLunch Time Tasting レポート~国際品種でつくるイタリアワイン~

2月17日(土)渋谷アチェーゾにて開催致しましたLTT(ランチタイムテイスティング)へ、ご参加ありがとうございました。

世界各地で栽培されるインターナショナル品種(シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、ピノノワールなど)は一般的なテイスティングイメージがありますが、同じ品種でもイタリアのテロワールが表現されたワインをじっくり味わって頂ける、興味深いテーマです。

こちらに、当日のワインとお料理についてレポートをお届けします。

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【テーマ】:国際品種で造るイタリアワイン


ワインは、「ぶどう」そのものがお酒に変化した自然なお酒です。
「よいワインはよいぶどうから」つくられます。
今回は、いつも土着品種にこだわってずっとテーマにしてきました。(足かけ6年)
その中で州別の時に国際品種をいれましたが、今回は初めての国際品種のみでテイスティングです。

国際品種
OIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に登録され、かついろいろな国で栽培され、かつ成功している品種。
今回は、特に高貴品種にフォーカスします。
白ぶどうは、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング
黒ぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール、シラー

ぶどうの家系図(DNA鑑定が進み定説になりつつあります。)

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これらをイタリアで栽培して造るとどんな印象になるかがテーマです。
ワインは、天候、土、人でさまざまな味わいになります。
日本と同じようにイタリアという国は、北から南に長い国ですので気候も異なりイタリアワインといっても一概に同じものはできません。

一般的に緯度が高く寒い州(ピエモンテ州、ヴァッレダオスタ州・・)と、緯度が低く暖かい州(プーリア州、シチリア州・・)とを比較すると、
やはり暖かい方がぶどうがよく熟します。熟すにつれて糖分が増し、酸度が低くなり、出来上がったワインは、酸が少なくトロピカルな熟した果実でアルコールも高く骨太なワインになります。

逆に緯度の高い冷涼なワインは酸が強くて軽やかな味わいになります。
一例として「りんご風味」で考えると寒いところでは「青りんご」、少し暖かくなると「黄色いりんご」、もっと暖かくなると「蜜入りりんご」と
いった具合に同じ品種でも、さまざまな味わいのワインになることは経験されたと思います。
ただし、ワインの酸味やアルコール度数は、ぶどう品種の個性やぶどうの収穫時期などもワインの味わいに影響を与える一つの要素になりますので、
一概に寒い国のワインが酸っぱくて軽やかな味わいで、温かい国のワインがアルコール度数が高くて丸い味わいだとは言い切れません

今回のワインはどうでしょうか?
1番目と2番目の白ワインは、シャルドネ種で同じ品種で地域違い(北イタリアと南イタリア)
赤ワインは、3番、4番、5番、どれも同じ品種でカベルネ・ソーヴィニヨン種です。
違いは、地域の違いと造り方の違いでした。

イタリアワインのカテゴリの一番上に君臨するDOCGの中で国際品種を使っているものは
以下のとおりです。スパークリング以外も。
DOCG
Alta Langa
 ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)種、シャルドネ種
Franciacorta
 ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)種、シャルドネ種、ピノ・ビアンコ種
Oltrepo Pavese Metodo Classico
 ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)種
Colli di Congeglianoコネリアーノ
 白:マンツォーニ種(土着)、ピノ・ビアンコ種、シャルドネ種
 赤:カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロ種、マルツェミーノ種(土着)
Montello Rosso/Montello
 赤:カベルネ・ソーヴィニヨン種、カベルネ・フラン種、メルロ種、カルメネーレ種
Carmignano
 赤:補助品種として10-20% カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種
Chianti/Chianti Classico
 赤:補助品種として15%まで カベルネ・フラン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、シラー種
val di cornia rosso
 赤:補助品種としてカベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロ種
Suvereto スヴェレート
 赤:カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロ種、サンジョヴェーゼ種(土着)

今回の国際高貴品種
白の代表
<シャルドネ種>
 ワインを生産している国でこの品種を栽培していない国はないと言えるほど、世界中で栽培されている。
 ぶどうの特徴は、小さめの円筒形房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。
 早熟で、寒冷地にも適合可能なためどこでも栽培できる利点で多くの国でワイン造りがされている。
 香りは、青りんごから蜜入りりんごまで、柑橘系のレモン、白い花、蜂蜜、フランスパン、熟成が進むとモカ香が出てくる。
 元々ぶどう品種としての個性的な風味が少なく、あまり味わいの特徴のないぶどうです。
 そのため、植えられた土地の気候風土や、造り手の採用する醸造技術・道具などの影響が強く味わいに表現される。
 「あなた色に染めて」という品種。

赤の代表
<カベルネ・ソーヴィニヨン種>
 世界中で栽培されているが、晩熟であるため、気候と栽培場所を選ぶ。
 ぶどうの特徴は、小さな粒と分厚い皮と大きなぶどうの種、1粒食べようとすると、ほとんど食べる果肉がないくらい。
 その分、ワインにすると色が濃く、強いタンニンを持つ、しっかりしたストラクチャを持つ品種。
 香りは、カシス、ブラックチェリー、針葉樹、ミント、ピーマン、チョコレート、熟成すると動物香が出てくる。
 酸もタンニンも強めで、骨格がしっかりとした味わいに表現される
 カベルネ・ソーヴィニヨン種は、「カベルネ・フラン」と「ソーヴィニヨン・ブラン」の自然交配で、その両親からの
 それぞれ名前をもらって「カベルネ・ソーヴィニヨン」となった。
 ちなみに、カベルネ・ソーヴィニヨン種は、ピノ・ノワール種のひ孫にあたります。

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【ワインリスト】


①ワイン名:レ オゼッレ シャルドネ  2016  IGT  12.5%
メーカー:モンテ物産オリジナルブランド
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:シャルドネ主体
醸造:畑は、トレンティーノからヴェネトの谷間の畑。標高100m。粘土や石灰岩、砂利の多い土壌。
   9月下旬に収穫。コントロールした温度で醸造し、一部はステンレスタンク、一部は樽でボトリングまで保管する。
特徴:輝きのある明るい麦わら色。柑橘の香り、白桃、ナッツ、白い花、ミネラルもある。
   味わいは、果実味とまるい酸味と塩味のミネラルが感じられ、みずみずしいフルーティな辛口の白ワイン。
料理:アンティパスト、魚介のパスタ、魚のスープに合わせる。

②ワイン名: チャラ シャルドネ・サレント 2016 IGT  13.5% 「チャラ」とは、サレントの言葉で「喜び」の意味。
メーカー:カステッロ・モナチ社
産地:プーリア州
ブドウ品種:シャルドネ 100%
醸造:畑は、凝灰質の石灰岩を含む、乾燥した粘土質の土壌。
   70%を8月中旬に、残りの30%を9月中旬に収穫と2回ずらして収穫することでワインに厚みと滑らかさを残しつつフレッシュさを出している。
   収穫後、ソフトプレス、最初の収穫分は低温のステンレスタンクで、後半の30%はバリックで発酵。2月初旬にブレンドし、2ヶ月間瓶内熟成。
特徴:輝きのあるレモンイエロー。トロピカルフルーツ(バナナやパイナップル)アーモンドのような濃厚な香りとヴァニラ香り、シナモンの香り。
   味わいは、豊かな果実味ときれいな酸が余韻まで長く続きエレガントな辛口の白ワイン。
料理:アンティパスト、魚介類のサラダ、リゾット、甲殻類、魚や野菜のグリルに合わせる。

③ワイン名:レ オゼッレ カベルネ ソーヴィニヨン 2015 IGT  12.5%
メーカー:モンテ物産オリジナルブランド
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体
醸造:畑は、トレンティーノからヴェネトにかけた谷間の畑。標高100m。
   10月上旬収穫。8-10日間マセラシオン。28-30℃で発酵させる。ボトリングまでステンレスタンクで熟成。
特徴:青紫がかった明るいルビーレッド。甘い赤系べリーの香り、甘草、セージのスパイスの香り。
   味わいは、フレッシュな果実味と酸味、程よくやさしいタンニンで、みずみずしく、軽快な辛口赤ワイン。
料理:さっぱりした肉料理、ラグーのパスタに合わせる。

④ワイン名:モンテリーヴァ カベルネ ウンブリア ロッソ 2015 IGT  13.5%
メーカー:ファレスコ社
産地:ウンブリア州
ブドウ品種:カベルネ ソーヴィニヨン
醸造:畑は、モンテッキオ周辺。標高300m。樹齢は平均13年
   ステンレスタンクでアルコール発酵後、マロラクティック発酵させ、約3ヶ月バリックで熟成。
特徴:濃いルビーレッド。ブラックチェリーやバラの香り、ドライハーブ、粘土、タバコ、カカオ、コーヒー、
   ナツメグスパイスの香りもあり複雑である。
   味わいは、豊かな果実味とフレッシュな酸味と豊かな細かいタンニン、非常にバランスがとれたワイン。さらに樽からの複雑な風味もあり
   スパイシーで骨格がある赤ワイン。
料理:サラミ、煮込み料理、少し熟成したタイプのチーズに合わせる。

⑤ワイン名:オルマイア 2013 DOC  13.5%
メーカー:コルドルチャ社
産地:トスカーナ州
ブドウ品種:カベルネ ソーヴィニヨン 100%
醸造:熟成はアリエ産のバリックで18ヶ月間
特徴:深みのある濃いルビーレッド。熟れたブラックチェリー、粘土、タバコ、チョコ、なめし皮、クローブやアニスといったスパイスもあり複雑な香り。
   味わいは、凝縮した果実味としっかりしたタンニン、酸味も程よく感じ、パワフルでしかも雑味がないすばらしい赤ワイン。
料理:ステーキ、ジビエ料理、熟成したチーズに合わせる。

(瀬戸)

【ワインに合わせるお料理】

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3月は恵比寿ALMAでのLTTに加え、リストランテ Il Ghiottoneにて特別ディナーも予定しております。

その後、4月LTTはお花見を企画中です。ご期待くださいませ。

IVS Japan事務局


【Lunch Time Tasting】  2月17日(土)LTT   ランチタイムテイスティング 受付中!

テーマ:『国際品種で造るイタリアワイン』

 ※2月は第3土曜日に開催致しますのでご注意ください。

世界各地で栽培されるインターナショナル品種:
シャルドネ、カベルネソーヴィニオン、ピノノアールなどは
一般的なテイスティングイメージがありますが、
同じ品種でもイタリアのテロワールが表現されたワインを
味わって頂ける興味深いテーマです。

【日程】 2月17日(土)13:00~15:00
【会場】 アチェーゾ(渋谷) 
      渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル2F  
【会費】IVS会員:3,500円 ビジター(非会員):4,500円