2018年1月18日 (木)

1月のLunch Time Tasting レポート~新年を祝いスプマンテスペシャル~

1月13日(土)2018年、第一回目のLTTを新宿のスパッカナポリにて開催致しましたので、レポートをお届けします。

この日は天候に恵まれ、澄み渡るような青空と高層ビルの眺望とともに、スプマンテをお楽しみいただきました。

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【テーマ】:Anno Nuovoを祝いましょう!

新年あけましておめでとうございます。
2018年も泡から始めたいと思います。
今年1年、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は、北から、ピエモンテ州(赤ワイン)、ヴェネト州(スプマンテ)、エミリア・ロマーニャ州(スプマンテ)
最後にシチリア州です。

スプマンテについて:
1番目のスプマンテは、シャルマ方式で軽快に楽しんでもらえるものです。
2番目のスプマンテは、1番目と同じヴェネト州ですが、この造り方は、瓶内2次発酵で、かつPAS DOSE(パ ドセ)で
じっくり味わっていただきたいスプマンテになります。
「パ ドセ」とは、ノン・ドサージュのことです。他の言い方をするとブリュット・ナチュール、ドサージュ・ゼロになります。
要するに、澱引き(デゴルジュマン)と同時にリキュールで糖分を添加するのですが、この糖分を添加しないことを意味します。
最後お出ししたスプマンテは、赤のスプマンテといえば有名なエミリアーロマーニャ州のランブルスコになります。
このランブルスコも通常のものとは異なった造り方のものです。ミレジマートで、かつ瓶内2次発酵で造っており、いつもとは味わいが異なったランブルスコです。
ランブルスコは亜種を含めると100種以上ある言われていますが、主に3種類とその他に4種が多く使用されています。
主要な3種とは、
1.ソルバーラ種:チェリーピンク(淡い色調)、辛口、硬い酸、ボディは中程度、タンニンは少ない。
2.グラスパロッサ種:スミレ、濃いルビーレッド、フラワリーでタンニンが豊富、酸は低い、ジューシーで香り高い。
3.サラミーノ種:ソルバーラとグラスパロッサの中間。色調は濃く熟した香りやフレッシュな花の香り。

その他の4種類は、マエストリ種、マラーニ種、モンテリッコ種、ウィアダネーゼ種です。
今回のランブルスコは、1のソルバーナ種100%です。

 ※ソルバーラ種は、ソルバーラは結実が悪く、すべての粒を成熟させるのがとても難しい為、収量が低い希少品種。
濃厚なグラスパロッサ種とは対照的でエレガントなスタイルのワインになる。
造り方によりますが、多くは、淡いルビー色、ロゼのような色調、赤い果実やすみれを思わせる繊細でデリケートな香り、
味わいは、ミネラル分に富みフレッシュ、シャープな優美。赤スグリ、イチゴ、チェリーのニュアンスと透明感と高い酸が特徴なワイン。
品種比較として、濃厚なグラスパロッサ種とは対照的でエレガントなスタイルのワインになる。

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【ワインリスト】
①ワイン名:モンテベッロ・スプマンテ・ブリュット  NV   11.5%
メーカー:モンテベッロ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:シャルドネ50%、トレッビアーノ50%
醸造:畑は、粘土石灰質の土壌、主に南、南西向きで緩やかな斜面からのブドウを収穫、除梗の後、ソフトプレスし、モストを18-20℃で発酵。澱引き後、タンクの中でゆっくり時間をかけてシャルマ方式で2次発酵させる
特徴:輝きのある淡いレモンイエロー。きめ細かな粒の泡。洋ナシ、柑橘の香り、ミネラルもある。
   味わいは、軽い果実味と豊かな酸味を感じて、みずみずしくドライな調和のとれた味わいのスプマンテ。
料理:アンティパスト、魚介類に合わせる

②ワイン名: アンジェロ パ ドセ メトド・クラシッコ 2011   12.5% テラージュ:2012年 デゴルジュマン:2016年
メーカー:ヴィーニェ・ディ・アリーチェ社
産地:ヴェネト州
ブドウ品種:ピノネロ主体
醸造:ステンレスタンクで1次発酵後、ノンフィルター、SO2無添加で、天然酵母を使用し、瓶内2次発酵。
   6ヶ月間シュールリーを行い、42ヶ月熟成させる。「パ・ドゼ」=「ノン・ドザージュ」で造る。
特徴:輝きのある淡いレモンイエロー。きめ細かな粒の持続性がある泡立ち。イースト、洋ナシ、シナモン、ナッツの香り。
   味わいは、きれいな酸(ノン・ドサージュ)が余韻まで長く続きエレガントで素晴らしい味わいのスプマンテ。
料理:ピッツァ、魚介のパスタ、白身魚のムニエル。

③ワイン名:ガット・ネロ 2016 IGT  14.0%
メーカー:フナロ社
産地:シチリア州
ブドウ品種:シラー、メルロ、ネロ・ダーヴォラ、カベルネ・ソーヴィニヨン
醸造:シラーとメルロを8月終わりにネロ・ダーヴォラとカベルネ・ソーヴィニヨンは9月上旬に収穫。ステンレスタンクで別々に醸造、
   瓶詰めし2か月間熟成。
特徴:明るいルビーレッドからガーネットへ。甘い赤系べリーの香り、甘草、セージのスパイスの香り。
   味わいは、南の果実味と酸味、程よいタンニンとバランスが良く、スパイシーで軽快な赤ワイン。
料理:前菜、赤身肉、ラグーのパスタに合わせる。

④ワイン名:ネッビオーロ・コリーネ・ノヴァレージ 2014 DOCG  12.5%
メーカー:イオパ社
産地:ピエモンテ州
ブドウ品種:ネッビオーロ 100%
醸造:収穫後、天然酵母を使用してステンレスタンクで1年間熟成し、瓶詰する
特徴:ルビーレッド。チェリーやバラ、スミレの香り、ナツメグスパイスの香りもあり複雑である。
味わいは、のびやかな酸味と豊かな細かいタンニンで収斂性がある。ミネラルがチャーミングな赤ワイン。
料理:仔牛のロースト、ハードチーズに合わせる。

⑤ワイン名:ランブルスコ・ディ・モデナ 2011 DOC  12.5% デゴルジュマン:2017/02
メーカー:カンティーナ・デッラ・ヴォルタ社
産地:エミリア・ロマーニャ州
ブドウ品種:ランブルスコ・ディ・ソルバーラ 100%
醸造:ブドウは、すべて手摘みで収穫、圧搾率は55%に抑え、フリーランスのみを使用。ステンレスタンクで発酵後、6か月以上休ませ
   12℃に保ったセラーで瓶内2次発酵させる。シュールリー期間は最低2年以上。
特徴:ルビーレッド。きめ細かな泡立ち。果実のチェリーの香りが中心にクローブやアニスといったスパイスの香り。
   味わいは、ソルバーラらしい溌剌とした酸とミネラルが心地よく、やさしいタンニン。塩味のミネラルが感じられバランスのよい辛口赤のスプマンテ。
料理:生ハム、焼き鳥(たれ)、チーズに合わせる。

(瀬戸)

【お料理】

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ご参加いただきありがとうございました。

2018年も引き続き、イタリアワインを愉しんで頂けるイベントを企画いたします。

2月のLTTは渋谷のAccesoにて国際品種のイタリアワインをテーマに行います。

開催2月のみは第三週の土曜 2/17ですのでご注意ください。

3月はLTTに加え、リストランテIl Ghiottoneにて特別ディナーも予定しております。

その後4月LTTは、お花見を企画中です。ご期待くださいませ。

IVS Japan事務局


テーマ: スプマンテスペシャル
『New Year(Anno Nuovo)を祝いましょう!』 
 
【日程】 1月13日(土)13:00~15:00
【会場】Spacca Napoli(スパッカナポリ)     
               新宿区西新宿2丁目6−1 新宿住友三角ビル52階
【会費】IVS会員:3,500円 ビジター(非会員):4,500円
    ※当日のご入会で会員価格が適用されます。
    ※前日及び当日のキャンセル キャンセルチャージ:100%