文流の西村会長(当IVS Japanの監事、イタリア大騎士の称号、イタリア文化研究家、
これはIVSJapa
全4回 毎週日曜日にH
今回は第1回目をお届けいたします。
IVS Japan 監事 西村暢夫クロニクル la Biografia di Nobuo Nishimura
リストランテ文流 会長、伊和中辞典(小学館)編纂者
企画・構成 IVS Japanアドバイザー ジャーナリスト 伊藤宣晃
★アルバイトに明け暮れた学生時代
私は京都の生まれです。1933(昭和8)年生まれです。
父親は京都で土木技師の職に勤める役人でした。父は戦時下に中国
終戦後、父は無事に帰国して京都で家族の生活が始まりましたが、
そのことがあって、私は高校時代からアルバイトに明け暮れました
土木作業員をしましたし、甲子園球場で飴売りもやった。ちなみに
私の2番目の姉は、後に作家になる折目博子です。そんな境遇で私
★映画で見るイタリアに夢中になる
高校時代、たまたま見たイタリア映画に、私は感銘を受けます。
日本と同じように敗戦し、身近に感じていた国と、日本との違いに
当時、イタリア映画はネオリアリズモ(新現実主義)の時代を迎え
ファシズムに反抗するレジスタンスの精神、カンパニリズモ(郷土
役所を辞めた父の仕事の都合で東京にいた私は、当然のように東京
★仕事がなくて英語教師に
大学時代、私はイタリアの歴史に興味を持ち、読書会のサークルを
グラムシの思想で印象的なものの例を挙げると、ひと言で言うと難
そうした読書体験が、私の精神的な柱になったと思います。
1956(昭和31)年の卒業後、私は港区立港中学校の英語教師
英語教師時代の私は、暇があればイタリア関連の本を読んでいまし
英語の授業中、私は東京湾を指さして「あの海の向こうにイタリア
★「私が助けるから」妻の言葉に背中を押される
2年ほど英語教師をしていた私に、転機が訪れます。
大学卒業後も私の家で続けていた読書会に、木戸星哲くんという人
木戸くんは当時NHKをレッドパージ(赤狩り)された島谷さんが
新生社のイギリスを経由するやり方だと、イタリアの本が日本に着
夢に見たイタリアとの仕事ができると思った私ですが、当時はすで