【テーマ】:トスカーナ州のワイン第1弾
場所:イタリア中西部に位置し、北は、リグーリア州、エミリア・
変化に富んだ自然に恵まれた風光明媚な州。
イタリアを代表とするワイン生産地で、ワインの歴史は、
赤ワインの生産量が多く、DOC比率が高い。DOCGは11ある。
イタリアの中で最も生産量の多い赤ワイン(
さらに内陸のため海からの影響がないためキャンティ・
歴史的には、
1716年 トスカーナ大公コラモ3世が、カルミニャーノ、キャンティ、
1924年 キアンティワインの保護するためにイタリア初のブドウ栽培・
1872年 ベッティーノ リカゾーリ男爵(
70% サンジョヴェーゼ(方言でサンジョヴェート)、
15% カナイオーロ =>サンジョヴェーゼの硬さを和らげる効果
15% トレビアーノ(後にマルヴァジア ビアンカも) =>熟成を早め、軽やかなワインにする。香がよくため、
※ゴヴェルノ方式とは、
生産地域
【ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ(Vernaccia di San Gimignano)】
シエナ県サンジミニャーノ地区。
1800年代に貴族がカンティーナを購入後、
1993年にトスカーナで一番新しい白ワインのDOCGが誕生し
同じ名前の葡萄から造られる白ワインで、辛口が基本ですが、
ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ90%以上
その他、この県の推奨品種/許可品種の白ブドウ10%
(今回の1番目のワイン)
【キャンティ(Chianti)】
アレッツォ県、フィレンツェ県、プラート県、ピストイア県、
辛口の赤ワインの産地です。
キアンティは品質に千差万別があり、
最近では品質の向上が著しくそれに呼応する形で生産量も減らし、
キャンティには、7つのソットゾーンがある。
製造に関して基礎的な話
樽の使い方
大樽:バニラ香はしない。樽香はない。酸化し難い。
小樽:バニラ香がして、アメリカンオークを使用した場合、
新樽、古樽(樽からのエキスはない)
混醸
・サンジョベーゼ+フランス品種 (今回の3番のワイン)
・サンジョベーゼ+イタリア品種 (今回の2番のワイン)
【キャンティ・クラシコ(Chianti Classico)】
シエナ県、フィレンツェ県で古くからの生産地域に対して、キャンティに包含されていたため1984年にDOCGに昇格、
1994年サンジョヴェーゼ100%で造ることが認められた。(
2006年から白ブドウのブレンドはNGとなり、
(2005年までは白のトレビアーノ・トスカーノ/
2010年からキアンティ・
土壌は、多様で地区により様々な個性のあるワインが生まれる。
キャンティ・クラシコの種別
アンナータ(Annata):最低熟成12ヶ月 最低アルコール12.5% (今回の4番目のワイン)
リゼルヴァ(Riserva):最低熟成24か月 最低アルコール13.0% (今回の5番目のワイン)
グランセレツィオーネ(Gran Selezione):
=>卓越した個性を持ち、単一畑または、
サンジョベーゼ80%以上使用で1社から複数ワインが出せる。
2013年時点33社から2015年4月には、
キアンティ・クラシコには、9つのコムーネがある。
フィレンツェ県
1.San Casciano in Val di Pesa サン・カッシャーノ・ヴァル・ディ・ペーザ
標高310m 面積108平方Km
砂利を多く含む赤色の粘土質
適度な硬質の酸とタンニン、強いミネラル感が特徴的
2.Tavarnelle Val di Pesa タヴァルネッレ・ヴァル・ディ・ペーザ
標高378m 面積56平方Km
粘土石灰質土壌
スパイシーでミネラルが多く感じられる
3.Barberino Val d'Elsa バルベリーノ・ヴァル・デルザ
標高373m 面積65平方Km
粘土石灰質土壌 泥灰質
適度な硬質の酸とタンニン、強いミネラル感が特徴的
4.Greve in chianti グレーヴェ・イン・キャンンティ
標高236m 面積169平方Km
礫、砂質、石灰質土壌 沖積土で小石が多く粘土を含む
繊細で綺麗な酸味、滑らかな舌触りでまろやかなタンニン
シエナ県
5.Poggibonsi ポッジボンシ (メリーニ)
標高116m 面積70平方Km
石灰を含む泥炭土、粘土からなる土壌
軽やかで爽やかな酸味とジューシーな果実味
6.Castellina in Chianti カステッリーナ・イン・キャンティ
標高578m 面積99.5平方Km
岩が多く石灰岩質 石岩質
ミネラル・タンニンが溶け込んだ、際立つ洗練さ、モダンさ
7.Radda in Chianti ラッダ・イン・キャンティ
標高530m 面積80平方Km
石灰質 砂質 粘土質
柔らかな果実味、スパイス、細かい酸がありバランスが良い
8.Gaiole in Chianti ガイオーレ・イン・キャンティ
標高360m 面積129平方Km
石灰質 粘土質 砂質 石が多い
綺麗な酸と凝縮した果実味、ミネラルが豊富でエレガント
9.Castelnuovo Berardenge カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ
標高351m 面積177平方Km
石灰質土壌 沖積土壌 粘土質
優雅さや繊細さを持ちながら、
今回のワインの生産者
マキャヴェッリ社は、フィレンツェ県のSan Casciano in Val di Pesa
メリーニ社は、シエナ県のPoggibonsi
【本日のワインに合わせるお料理】
Antipasto:(2種盛合せ)
①わかさぎのエスカベッシュツナと白インゲン
②豆のブルスケッタ
Primo:桜海老とチェリートマトのスパゲッティ マッキアート
Secondo:鶏もも肉のトマト煮込み"カチャトーラ"
【ワインリスト】
①ワイン名:ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ 2015 DOCG
メーカー:メリーニ社
産地:トスカーナ州 ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ地区
ブドウ品種:ヴェルナッチャ主体
醸造:ブドウは9月上旬の収穫して、ソフトプレス後、14~
サンジミニャーノの丘陵地帯、標高250~
特徴:緑がかった輝く麦わら色。柑橘系の果実の香、
果実味と酸とのバランスが取れたエレガントな味わいで塩味を感じ
料理:アンティパスト、シーフード、焼鳥(塩)
②ワイン名:キアンティ 2015 DOCG
メーカー:メリーニ社
産地:トスカーナ州 キアンティ地区
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ、カナイオーロ・ネーロ
醸造:頻繁にルモンタージュをしながら、10日間マセラシオン。
シエナとフィレンツェの間にあるキアンティの丘陵地帯にある、
特徴:輝きのある明るいルビーレッド。ラズベリー、野イチゴ、
味わいは心地よいチェリーなどの赤系ベリーのフルーティーさで若
料理:肉のソースのパスタ、さっぱりした肉料理に合わせる。
③ワイン名:ネオ・カンパーナ キアンティ・コヴェルノ 2013 DOCG =>ネオ・カンパーナは「新しい鐘」の意味。
メーカー:メリーニ社
産地:トスカーナ州 キアンティ地区
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネ
醸造:収獲したブドウ果を厳選し、一部(約15%)
土壌は、
特徴:鮮やかなルビー色。洋ナシ、
ゴヴェルノ・
料理:生ハムやサラミなどの前菜、チーズ、
④ワイン名:ソラディオ・デル・ターニ キアンティ・クラッシコ 2013 DOCG =>“ソラティオ”
メーカー:マキャヴェッリ社
産地:トスカーナ州 サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ キアンティクラシコ地区
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ、他
醸造:ブドウは9月から10月にかけて収穫、
サンタンドレア・イン・
特徴:ルビーレッド。若干ドライのラズベリーやすみれ、
豊かな果実味と酸とのバランスがとれ、
料理:ジビエのローストや肉のグリル、
⑤ワイン名:フォンタッレ キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 2010 DOCG =>“フォンタッレ”(泉)は単一畑の名前。
メーカー:マキャヴェッリ社
産地:トスカーナ州 サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ キアンティクラシコ地区
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
醸造:ブドウは10月中旬に収穫、
フィレンツェ郊外のサンタンドレア・イン・
特徴:濃いルビーレッド。バニラ、レーズン、ブラックベリー、
熟成からかタンニンもまるくなり骨格のしっかりとした、
料理:牛肉、ジビエ、熟成したチーズに合わせる。
※訂正とお詫び
当日お配りした資料の番号に誤りがございました。トスカーナ州、11個のDOCG名とその地図上の番号を下記に訂正し、お詫び申し上げます。
正誤内容
誤り → 正しい
① → ③
② → ①
③ → ④
④ → ②
⑤ → ⑦
⑦ → ⑤
⑧ → ⑩
⑨ → ⑧
⑩ → ⑪
⑪ → ⑨
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