2024年4月 1日 (月)

3月ランチタイムテイスティング レポート

2024年3月のテーマは【シチリアのワイン】


サブテーマとして、『シチリア島の歴史からシチリアワイン史を俯瞰する』
8000年前にジョージアでワインの痕跡(土器から酒石酸が見つかる)2017年11月に発表されたと同時にシチリアでも6000年前にワイン造りの痕跡が見つかり調査中のニュースが流れた。
そこで、紀元前から2020年まで、短時間であるが歴史の話をしながら料理とワインを楽しんだ。

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少し桜の開花には早かったが桜色のスパークリングワインで乾杯!

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地理的にシチリアは、地中海の真ん中に浮かぶ島であり、アフリカ大陸とヨーロッパを繋ぐ
重要な要所であったことからその時代ごとの覇者が支配していた。

そのため、シチリアは、他の州と異なりいろいろな文化(食文化も含む)が混在する州(自治州)である。
シチリアワイン史としては、酒精強化ワインのマルサラワインで大儲けした。

また、気候等に恵まれたシチリアはブドウ栽培が盛んに行われたが
多くはバルクワインを生産して他の州やヨーロッパへ輸出していて、質より量の時代だった。

シチリアワインのセミナーに関する資料はこちらからご覧いただけます。

202403tts.pdfをダウンロード

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20世紀の後半に質を求めたワインを造る生産者が増えてきた、シャルドネやメルロといった国際品種が台頭していた。
しかし、2000年初めのころになるとABC(AnythingButChardonnay)と国際品種に陰りが、

そこにネレロ・マスカレーゼやカリカンテなど土着品種からのエトナワインが国際的に評価された。

結果、土着品種が注目されることになる。

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2011年、シチリアDOCの設立により生産者は、質への移行していった。
2020年、土着品種がさらに注目を浴びている。(シチリアに限ることではない) 


という説明から白、赤ともワインともすべて樽を未使用のものにして、純粋に土着品種と国際品種のブラインド比較を楽しんだ。(文:瀬戸)

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日程】3 月 30日(土)13:00-14:30 (受付開始12:45~)

【会場】新宿 牡蛎スター@新宿御苑前
東京都新宿区新宿1-23-5 サンサーラ御苑

【会費】会員 5,000円 非会員 7,000円