2020年8月22日 (土)

8月の”リアルワイン会” Lunch Time Tasting レポート

8月22日(土)” IVS Japan リアルワイン会 ” 開催致しました。

ご参加頂きました皆様、有難うございました。

118387837_3610896732276301_38723189

テーマ:夏のワイン! 暑さをイタリアワインで乗り切ろう!

梅雨明け後、暑い日々が続いていますね。
今月のテーマですが、この猛暑をイタリアワインの飲んで乗り切ろうです。
1杯目は、Welcomeドリンクでスパークリングワインをお楽しみください。
今回は、2杯目も泡になり、3,4杯と白ワインが続き、最後に赤ワインでしめます。

20200824_151053


お出しするワインは、お手元のイタリアの地図の
④のロンバルディア州(ミラノ)、
   アルプスの山々と大河ポーとに挟まれて、豊かな自然に恵まれた州
   ワイン生産地域は、北部ヴァルテッリーナ渓谷、イゼオ湖南の丘陵地帯、ガルダ湖南岸、ポー河に近いパヴィア周辺の丘陵地帯に限られている。
 隣接するヴェネトやエミリア・ロマーニャ州に比べ生産量は少ないが、古代ローマ時代からワインを造っていて、品質面では優れたワインを生み出している。
今日はそこからのフランチヤコルタです。
法定熟成期間は、シャンパーニュより長く,ノンヴインテージの場合には25ヶ月の熟成を要し,そのうち最低18ヶ月は二次発酵後の瓶内で熟成する必要がある。また,ヴインテージ付きの場合にはそのヴインテージのワインが85%以上で、
熟成は収穫の時から37ヶ月を必要とする。そのうち,30ヶ月は瓶内熟成。


⑤のトレンティーノ アルト・アディジェ州(トレント)、
イタリア最北部の州で、アルプス地帯にある。オーストリア(一部スイス)と国境を接し、州内をドロミテ山脈が走る。歴史的・文化的背景の違う2つの地域に分けられ、それぞれ独立した自治県である。イタリア文化系がトレンティーノでオーストリア系がアルト・アディジェ。
ブドウ畑は、山岳地帯にあるから、渓谷の川沿いから山の岩壁までの傾斜地で昼夜の寒暖差が大きい。大きいと果実味が豊かであるがしっかりと酸もキープされる。
ドロミテの由来は、ドロマイト(dolomite)は、鉱物である苦灰石(CaMg(CO3)2)、あるいは岩石である苦灰岩。マグネシウム+石灰質の土壌である。今日のは、トレンティーノの白ワインです。

⑥のヴェネト州(ヴェネツィア)、
北は東アルプスに接し、ポー河下流左岸に拡がるのがヴェネト州。
肥沃な大地と温暖な気候に恵まれ、小麦、トウモロコシを始めとする農産物に恵まれ、
酪農も発達している。ヴェネトのワインと言えば、何と言っても、白の「ソアーヴェ」と赤の「バルドリーノ」と「ヴァルポリチェッラ」がよく知られているが、ヴェネトのDOCワインで量的に多いのは、国際品種かその混醸ワインであることも忘れてはならない。
「ソアーヴェ」は、戦後いち早くアメリカに輸出され、今日のイタリアを代表する白ワインとして、世界に知られるようになったワイン。ヴェローナからヴェネツィアに向かう途中にあるソアーヴェを中心とする13の村で造られる。
この地域は、古代ローマ崩壊後、北方から南下して来て王国を築いたゲルマンのランコバルト族が「スヴェーヴィ」と呼んだことから、「ソアーヴェ」と言われるようになり、古くから葡萄栽培が行われてきた。
ガルガネガ種70%以上に、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ種、ピノ・ピアンコ種、シャルドネ種を加えて造る。
今日のは、ソアーヴェ村とヴェローナの中間に位置し、ガルガネガ種100%の白ワインです。


⑧エミリア・ロマーニャ州(ボローニャ)、
北のポー河と南のアペニン山脈に挟まれて東西に長く横たわっている州で中央を東西にエミリア街道が貫き、ローマ時代から交通の要衝として栄え発展した。俗にいうグルメ街道。
この州も2つに分かれており、エミリアとロマーニャに。
チーズの王様(昔はお金としても) パルメジャーノ・レッジアーノ。
パルマのプロシュート(生ハム) その中でもジベッロ村のクラテッロ、ボローニャのモルタデッラ・ソーセージ、モデナのバルサミコなど。
エミリア料理は、ハム、サラミ、バター、生クリーム、テーズをたっぷり
ロマーニャ料理はどちらかというとシンプルな農民料理が多く、ポー河口のウナギやアドリア海の魚介類もよく食べる。ブドウ栽培地は、ランブルスコで代表される北側の「エミリア地方」と、ローマ教皇の領土であったから、「ロマーニャ」と名付けられた南側の「ロマーニャ地方」のアペニン山脈沿いの丘陵地帯に大きく分けられる。
今日は、 白のスパークリングワインです。


⑯プーリア州(バーリ)
イタリア半島南部、長靴のかかと部分に当たる。北にアドリア海、南にイオニア海に面
する長い海岸線を持つ。州都バーリは、ギリシァ航路の基地として発展した町である。
同時に、ナポリ、パレルモと共に、南イタリアの文化の中心でもある。
 GIOIA DEL COLLE (ジョイア・デル・コッレ)
バ-リ県で造られる。プリミティーヴォ種主体の赤と口ゼ。トレッビアーノ種主体の白。またアレアティコ種から造る甘口赤ワインもある。
今日のは、プリミティーヴォ種100%で造られた赤ワインです。

GoogleEarthを使って、今いるWineWorks(南青山)から順番にバーチャル旅行をします。
1番目のワイン:エミリア・ロマーニャ州 サンタ ルチア社へ
2番目のワイン:ロンバルディア州 フラタス社へ
3番目のワイン:トレンティーノ アルト アディジェ州 カステル ノアルナ社へ
4番目のワイン:ヴェネト州 ムゼッラ社へ
5番目のワイン:プーリア州 テヌータ・ヴィリオーネ社へ


聞きなれない品種
お手元のイタリアの地図の下に白ブドウの写真が2つあります。
これから、説明する2品種、AとBどちらだと思いますか?

ファモーゾ  A
主な栽培地域:エミリア・ロマーニャ州
20世紀に入ってから「ファモーゾ」の栽培は急速に減少し、絶滅の危機に瀕していました。
原産地であるエミリア・ロマーニャ州ですら忘れていた品種「ファモーゾ」は、スティルワインやスプマンテ、パッシートを生産しています。
2009年にエミリア・ロマーニャ州のプロジェクト「知られざるぶどう品種」の一環として、農作物中央研究センター(CRPV)とボローニャ大学が共同研究し、「ファモーゾ」という品種名で国から認証されました。
生命力があり、成熟も程よく速いため、収穫は通常9月初旬から中旬にかけて行われます。
ぶどうは細長い中型サイズで、房の根本が翼を広げたような円錐型です。
熟すとイエローがかったグリーンになりますが、果実の表面はブルームと呼ばれる果質で軽く覆われています。皮が分厚いものは、収穫せずにそのまま成熟させます。

ノジオラ  B
ノジオーラ (伊: Nosiola) (またはグロッペッロ・ビアンコ (伊: Groppello bianco)
1500年代にはトレンティーノ地方に存在していたという文献が残っていますが、その発祥は不明です。
ジオーラという名称はヘーゼルナッツを意味するイタリア語のノッチョーラ (nocciola) に由来すると考えられており、このブドウのセパージュワインが放つ、炒ったヘーゼルナッツのような独特のアロマのことを指しているのではないか。また、果実自体もヘーゼルナッツと似た形状をしているから。別の説としては、トレンティーノ地方の方言で「小さな目」を意味するオチオレット (ociolet) が訛り、
チオレット (ciolet) 、さらにはノジオレット (nosiolet) と変化していった、とする説もある。
オチオレットは18世紀の正体不明なブドウ品種、ウーヴァ・デッロッキオ・ビアンコ(Uva dell'Occhio Bianco、「白い目のブドウ」の意)と関係があるかもしれず、その場合はノジオーラがこのブドウの正体ということになる。 ノジオーラは、酸とフレッシュさが特徴で、よく熟したノジオーラはナッツのような風味が出る。

【ワインリスト】
①ワイン名:メトード・クラシコ・ブリュット NV    12.0%
メーカー:サンタ ルチア社

産地:エミリア・ロマーニャ州 ロマーニャ地区 メルカート ・ サラチェーノ

ブドウ品種:品種:ファモーゾ 100% 標高250m、南東斜面、石灰質主体の混成土壌 樹齢は、平均10年

醸造:9月上旬に手摘みでぶどうを収穫し畑とセラーで2度にわたって注意深く選果が行われた後、果汁の酸化を防ぐ為に二酸化炭素を充填した圧搾機で房ごとプレス、果汁をステンレスタンクで低温発酵後、酵母と共に瓶詰めし、約18ヶ月かけて二次発酵と熟成を行ないます。
その間シャンパーニュと同じ様にピュピトルで1本1本手回しして瓶口にオリを集め、最後にデゴルジュマンを行ないます。 
特徴:レモンイエローからゴールド。細やかな泡立ち。核果実のフルーティ、トースト、華やかなフローラルな香り。
   味わいは、フレッシュな果実味と心地よい酸味で優しい口当たりでバランスがよく、後味にミネラル苦みを感じる辛口なスパークリングワイン。
料理:アンティパスト、シーフード料理

②ワイン名:フランチャコルタ ・ ブリュット NV DOCG  12.5%
メーカー:フラタス社
産地:ロンバルディア州

ブドウ品種:シャルドネ 85 %、ピノ・ネッロ 15% IMCオーガニック認証

醸造:手摘みでぶどうを収穫。 コローニエ近郊のオルファノ山は石灰岩でできた小高い丘。気候の良い乾燥した地域の丘の斜面で育ったぶどうを使用。皮の色素が出ない様に慎重にソフトプレスして得られた果汁は14~16℃で低温発酵。 春に瓶詰し、瓶内で二次発酵後、18ヶ月以上オリと共に熟成させます。

特徴:輝きのある淡いライムイエロー。細やかな泡立ち。黄色い花や洋梨、ドライパイナップルなどの果実の香り、トーストとブリオッシュの間のような香り。
   味わいは、ドライでミネラルときれいな酸味があり。余韻にはアーモンドのニュアンスが感じられふくよかな印象のスパークリングワイン。

料理:カプレーゼ、ボンゴレビアンコ、魚介のサラダ、和食では、お寿司、天ぷらに合わせる。

③ワイン名:カステル ノアルナ ノジオラ 2018 12.0%
メーカー:カステル ノアルナ社
産地:トレンティーノ アルト アディジェ州 
ブドウ品種:ノジオラ 100%  畑は、東 ~南東向きの斜面、標高320m 土壌は、石灰質主体、20%程度の粘土質 。斑岩、水晶、玄武岩、粘板岩などのミネラルを豊富に含んだ土壌
醸造:ブドウを収穫後、除梗破砕し、果皮と共にタンクに移す。そのまま果帽が浮き上がるまで3~4日静置し、果帽を取り除いて一部(10%程度)をオーク樽に移して、それぞれ天然酵母で発酵。この時点でSO2は一切加えない。MLFも通常自然に行われる
   一連の発酵終了後、澱と共に翌年春の瓶詰めまでそのまま静置する

特徴:輝きのあるレモンイエロー。洋ナシ、ジャスミンやゼラニウムなどの白い花、かすかに生ヘーゼルナッツの香り。
   味わいは、フレッシュな果実味と生き生きとした伸びやかな酸、塩味のミネラルを感じる辛口の白ワイン。        
料理:シーフード、サラダ、ホワイトアスパラガス、地鳥のソティや中華料理全般。

④ワイン名:ドラゴ ・ビアンコ  2018 13.5%
メーカー:ムゼッラ社
産地:ヴェネト州 サン ・マルティーノ・ブオン・アルベルゴ

ブドウ品種:ガルガーネガ 100%  凝灰岩 と粘土の混成土壌

醸造:9月下旬に手摘みでブドウを収穫後、破砕後、数時間マセラシオンし、プレスし天然酵母で温度管理せずに自然のまま発酵。
   澱と共に9カ月間ステンレスタンクで熟成。瓶詰め前にヴェローナ特産の赤い大理石の桶でアッサンブラージュ。

特徴:黄色がかった濃いいレモンイエロー。熟したリンゴ、シナモン、クローヴ、白コショウ、ナッツと複雑な香り。
   味わいは、ドライで穏やかな酸味と果実味、旨味を併せ持ちバランスのとれた深み、厚みを感じる個性的な辛口白ワイン
料理:ウサギ、鶏肉、魚介料理、熟成したチーズに合わせる。

⑤ワイン名:“マルピオーネ” プリミティーヴォ・リゼルバ  2011 ジョイア・デル・コッレDOC  14.5%
メーカー:テヌータ・ヴィリオーネ社
産地:プーリア州
ブドウ品種:プリミティーヴォ100%「プリミティーヴォの故郷」と言われるプーリア州ジョイア・デル・コッレにある、標高480mの南西向き、粘土混じりの石灰質土壌の畑で有機栽培 サッシで有名なマテーラに近い造り手。

醸造:9月初めに手摘みでブドウを収穫後、ステンレスタンクで20℃以下に温度コントロールして18日間間セレーション、MLFの後オークの大樽で24カ月、さらにフレンチオークのバリックで4カ月熟成。

特徴:ルビーレッドからガーネットへ。マラスカチェリーのような熟した赤い果実やブラックベリー、カシスのような黒系果実の華やかな香りに加え、タバコ、リコリス、クローヴ、黒コショウ、枯れたローズなど複雑な香り。
   味わいは、ふくよかで豊かな果実味とシルキーなタンニン、しっかりとした酸味でバランスがとれ、骨格のある骨太な辛口赤ワイン。2011年だがまだ若い。

料理:肉料理全般、ジビエ、熟成したチーズに合わせる。

 

【お料理】

アンティパスト
 ・サーモンとクリームチーズのタルティーネ
 ・カプレーゼ
 ・ズッキーニとパプリカのマリネ
プリモピアット
 ・エビのトマトソースパスタ
セコンドピアット
 ・ローマ風サルティンポッカ

118290371_632777234038212_632262742



118272311_643877556540207_372444680

118299692_1256760558007426_25613877



本日の会場: ワインワークス南青山

東京都港区南青山3丁目2−3 カトレアビル 2階

118310015_2434750770160645_65927517


■■■2020年8月 IVS Japan ''リアルワイン会 ”   (20名様限定)<満席御礼!>

『夏のワイン! 暑さをイタリアワインで乗り切ろう! 』

Ivs_japan_wineworks


【日程】8月22日(土) 13:00 
~15:00(開場12:30~)

【場所】ワインワークス南青山@外苑前 

 東京都港区南青山3丁目2−3 カトレアビル 2階

【会費】会員:4,000円   非会員(ビジター):6,000円 

※当日の入会で会員価格が適用されます。
キャンセルチャージ:8月18日(火)~100%

 

ワインの協賛:アプレヴ・トレーディング株式会社

【コロナウイルスの影響を考慮した対策として、ご参加の皆様にお願い】
過去2週間以内、下記へ該当する方はご参加をお控え頂き、当日ご自宅で検温の上、会場へお越し下さい.
①発熱(37.5度)の症状があった方
②息苦しさや強いだるさの症状があった方
③咳・くしゃみ・鼻水・のどの痛みなど風邪の症状があった方
④ご同居の方に上記症状がおありの方
⑤ご自身・ご同居の方に海外への渡航歴がおありの方


ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。