2020年5月 3日 (日)

初めてオンラインLTT 5月2日

11名ご参加有難うございました。ZOOMを使用し、皆さんと意見交換しながらワイワイと

ワイン談義を楽しむひと時を過ごすことができました。

第2回目は5/23(土)予定

テーマ「イタリア代表品種でオンラインLTT」
イタリアワインの基本を学びましょう。
5月2日(土)13:00~14:30 

wine白ワイン:レ・オゼッレ・ソアーヴェ Le Oselle Soave 生産者: Le Oselle 

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【ヴェネト州の位置確認】

イタリアの北東部、州都は、ヴェネツィア。東はフリウリ=ヴェネツイア・ジュリア州、

北はオーストリア、 トレンティーノ=アルト・アディジェ州、西はロンバルディア州、

南はエミリアーロマーニャ州、アドリア海と接している州

イタリアにしては平野部が広いのもこの州の特徴である。アルプスの雪解け水を運ぶ豊かな

河川(アデイジェ、ブレンタ、ピアーヴェなど)により水には不自由せず、農業が盛んである。

大ワイン産地で、イタリア州別ワイン生産量のトップ。

代表的なものとして、白ワイン:ソアーヴェ、赤ワイン:ヴアルポリチェッラ、バルドリーノなどのよく知られたワイン産地

料理は素朴で味わい深いものが多い。内陸部の農村地帯は肉、野菜などの食材の宝庫で、南に広がるアドリア海は魚介類が豊かである。

リージ・エ・ビージ:グリーンピースとお米を煮込んだリブット風の料理。

パスタ・エ・ファジョーリ:インゲン豆のスープにパスタを入れた料理

ヴェネツィア周辺では、イカ墨を使ったリブットやスパゲッティ

バッカラ・アッラ・ヴイチェンティーナ:塩ダラをミルクで煮込んだ料理



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【白ワイン】

DOCソアーヴェ生産地区は、ヴァルポリチェッラ丘陵地帯からさらに東に行く先にある。

ここではガルガネガという土着白ブドウに、 トレッビアーノ・デイ・ソアーヴェなどを

ブレンドして、フレッシュで優美な白ワインが造られている。石灰質土壌が混ざる火山性土壊で生まれるソアーヴェは、喜ばしい香りと、良質の果実、生き生きとした酸、複雑なミネラル

のトーンを持つ高貴な白ワインである。

  ワイン名:レ・オゼッレ ソアーヴェ DOC

  生産者: レ・オゼッレ

  生産地域:ヴェネト州 ソアーヴェ地区

  アルコール:12%

  品種:ガルガーネガ トレッビアーノ・ソアーヴェ

  製造:ブドウは、ペルゴラ・ヴェロネーゼ仕立で標高300m。玄武岩の多い土壌

    (カルシウム、カリウム、マグネシウムの成分に富む)畑で、熟したブドウを9月

    下旬頃収穫。ソフトプレス後短時間低温でスキンコンタクトし18℃で発酵さる。

    ボトリングまでステンレスタンクに静置する。

       特徴:淡いレモンイエロー。力強い泡立ち。柑橘系のフレッシュな香りにニワトコの

                 ような白い花のフローラルな香り。

      味わいは、フレッシュな果実味と延びやか酸味で爽快で、塩味のミネラル、後味に

              生アーモンドのような心地よい苦み。料理がすすむ、夏向きな辛口な白ワイン。

   合わせる料理:料理を選らない。アンティパスト、パスタ、スープ

         ムール貝のマリネ、パンザネッラ、ワカサギのエスカペッシェ

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ただし、焦げ目が強いものやバターなどの動物性油脂を多く使った料理やエビ、カニなどのように素材自体に個性の強いものは避ける。

【品種】

ガルガーネガ & トレッビアーノ        

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wine赤ワイン:“フロレジア・ヴィオラ” キアンティ Floregia Viola Chianti  生産者: Melini

【トスカーナ州の位置確認】 

イタリアの中部、州都はフィレンツェ。北はリグーリア州、エミリアーロマーニャ州、

東はマルケ州、ウンブリア州、南はラツイオ州と接している。西側には地中海(主にティレニア海)が広がっていて、海岸線は397kmに及ぶ。州としてのワインの生産量は中規模であるが、高品質ワインが多く、代表的な赤ワインとしてキアンティ、キアンティ・クラッシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノなど

料理は、素材の味を重視したシンプルなものが多く、素朴だが食べ飽きない。

トスカーナは肉をよく食べる州で、前菜には生ハム、サラミ、フィノッキオーナ(フェンネルの種と赤ワインで風味を付けたサラミ)、ラルド(豚の脂を塩漬けにして熟成させたもので、ラルド・ディ・コロンナータなどがずらりと並ぶことが多い。

クロスティーニ・トスカーニ:鶏のレバー、仔牛の牌臓などで作ったパテをのせたパン

パンツァネッラ:硬くなったパン、フレッシュトマト、玉ネギ、バジリコを入れたサラダ

リボッリータ:野菜、インゲン豆、黒キャベッのスープ

ピチ(ピーチ):シエナ発祥のパスタだと言われていて、その最大の特徴は太さ。

        まるでうどんと思えるほどのしっかりしたモチモチ感のパスタ。

パッパルデッレ:幅広の卵入り手打ちパスタ。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ:キアニーナ牛肉のTボーンステーキ

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【赤ワイン】

DOCキアンティ生産地区は、中央トスカーナの大部分をカバーする丘陵地帯(標高500~650m)で、「キャンティ・クラッシコ」を産する地域を中心に、取り掴むような形で広大に拡がっている。(南北160kmでボルドーのワイン産地より大きい)

「キャンティ」と「キャンティ・クラッシコ」合計で、年間1億3千万本以上を生産するが、これはDOCGワインとしてはイタリア最大である。 

かつては 黒ブドウのサンジョヴェーゼとカナイオーロ種に白ブドウのトレツビアーノとマルヴァジーア種を加えて造っていて,ワラを瓶に巻いたフィアスコ瓶で売られていた。

しかし、今では白葡萄が最小限度に抑えられ、サンジョヴェーゼ種がしばしば100%使用されるようになり,質的向上は大きく、そのイメージは払拭されつつある。カベルネ・メルロー・ピノー・ネーロ種を少量使うことによって、ワインにフルーティーなまろみを足そうとしている生産者もいる。

1872年 ベッティーノ リカゾーリ男爵のキアンティのレシピ

70% サンジョヴェーゼ(方言でサンジョヴェート)、

15% カナイオーロ =>サンジョヴェーゼの硬さを和らげる、色の補助

15% マルヴァジア ビアンカ =>熟成を早め、軽やかなワインにする。香がよくため、

   料理との相性の調整役

  ワイン名:フロレジア・ヴィオラ キアンティ DOCG

  生産者: メリーニ

  生産地域:トスカーナ州 シエナ県

  アルコール:13%

  品種:サンジョヴェーゼ、その他

  製造:ブドウは、グイヨーとコルドーネ・スペロナート仕立で標高300~400m。

     岩石、泥灰土、石灰岩等を含む多様な土壌の畑で、10月に収穫。10日間の

     マセラシオン(その間頻繁にルモンタージュ)。その後、ステンレスタンクと瓶内で

     数ヶ月間熟成。

       特徴:明るいルビーレッド。赤系ベリー系のフルーツ、スミレなどの」華やかな香り。

          味わいは、フレッシュな果実味と滑らかなタンニン、そしていきいきとした酸味。  

                  透明感があり肩肘を張らなくて気軽に飲める辛口な赤ワイン。

          少し冷やしても飲んでもいい。

  合わせる料理:パスタ(ピーチ)、サラミ、ラルド。パンザネッラ、ピッツァ,

                            焼き鳥(たれ)

         

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生産者 メリーニ社

トスカーナ州シエナ県 ポッジボンシに、1705年に創立。キアンティ地区で最も古いワイナリーの一つ。瓶をワラで巻いた“フィアスコ・ボトル”(こもかぶり瓶)を考案し、キアンティ地方に初めてクリュ(単一畑)の概念を持ち込んだのがメリーニ社。現在自社畑170ヘクタール、年間生産本数700万本。素晴らしい品質の、しっかりとした構成のワインを造りだし、注目されているキアンティワインのリーディング・ワイナリーです。前醸造責任者ヌンツィオ・カプルソ氏は常々「高品質ワインを少量造るのはさして難しいことではない。高品質なものを安定供給させることのほうがよほど困難である」と話していました。現在は、醸造責任者マルコ・ガレアッツォ氏により、高品質なワインの安定供給を実現しているのがこのメリーニ社です。

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